災難除け、商売繁盛 願掛けに 「厄難除け蛙岩」

「厄難除け蛙岩」=諏訪神社

 「厄難除(よ)け蛙(かえる)岩」と呼ばれる巨岩が長崎市上西山町の諏訪神社境内にあり、新型コロナウイルス禍、災難除けや商売繁盛などの願掛けに訪れる参拝客が増えている=写真=。
 カエルのような形をした岩は高さ2メートルほどで、境内の奥にある玉園稲荷神社拝殿そばに鎮座。1982年の長崎大水害時、裏山の斜面にあったこの岩が10メートルほど滑落し、拝殿の寸前で止まり、土砂を防ぎ止めた。これが名前の由来。
 5日は冬ごもりしていたカエルなどが地上に出てくる時季とされる「啓(けい)蟄(ちつ)」。諏訪神社禰宜(ねぎ)の宮田文嗣さん(58)は「寒さが緩んだので、縁起の良い蛙岩までぜひ足を伸ばし、手を合わせてほしい。蛙岩にちなんだ陶製のお守りもあります」とPR。

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