昨年末に３年連続となる紅白出場を果たした４人組歌謡グループ「純烈」。７月に東京・明治座で初めての座長公演が決まれば、今秋には初主演映画「スーパー戦闘 純烈ジャー」（配給・東映ビデオ）公開も控える。コロナ禍でも明るく前を向き続けるリーダーの酒井一圭（４５）、白川裕二郎（４４）、小田井涼平（５０）、後上翔太（３４）。４人は“ワクチン接種ライブ構想”から、北島三郎から猛プッシュされた馬主デビューの夢、そして２０１９年１月に脱退した友井雄亮氏（４０）の“復帰プラン”を明かした。
――先月、歴史ある明治座での座長公演が発表された
酒井 明治座も思い切ったことするな、と。第１部は芝居で、第２部は歌ですが、まだ中身はこれから。ただ、見出しだけで言うと、千秋楽に（１９年にスキャンダルで脱退した）友井雄亮くんに業務連絡で「バックステージに来なさい！」と。明治座が発表された時にツイートしようと思ったけど、取材で言おうと決めて「東スポ（で発表）がええやん！」と。
白川 復活してほしいな…。
――５人の純烈が明治座で復活するかも
酒井 明治座は２年前、友井が辞めた時に前川清さんの座長公演に本当なら５人で出演するはずだった。「ご迷惑をかけるから辞退させてください」と言ったけど、前川さんと明治座さんが「４人でも来てください」とおっしゃってくださった。そのおかげで、その後のスケジュールも白紙にならずにこなすことができたんです。その気遣いがなければ純烈はとっくに解散していたと思う。
――感謝の思いは強い
酒井 それにコロナの影響で、今はどの劇場もしんどい。僕らもできるだけＰＲさせていただいて恩返しをしたい。１０回くらい紅白に出ないと、「あいつら、また何かやらかすんじゃないか」と明治座だけは呼んでくれないと思っていた。
――秋には初の主演映画で戦隊モノ「純烈ジャー」が公開。温泉施設の平和を守るヒーロー“純烈ジャー”を演じる
白川 僕たちは仮面ライダーや戦隊モノを演じてきたけど、後上は変身モノは初めて。
後上 いつもみんなが自己紹介で変身ポーズをするのに僕だけないから。記念撮影で「変身ポーズお願いします」とかファンの方にお願いされても、僕だけずっとピースにしてて（苦笑い）。それをし続けてきた１０年の歴史があるので、映画でようやく変身ポーズができてうれしかったです。
――小田井さんは仮面ライダー出身
小田井 僕は後上くんと一緒で、新人のつもりで。というのも仮面ライダーなので、戦隊の現場とは同じ東映でもスタッフさんも微妙に違う。変身した後に名乗ったりすることもライダーはしない。そういう意味では僕も不慣れな感じでやってましたね。僕は２０年前くらいにやりたかったな。５０歳で変身が恥ずかしかった。もっと若かったら張り切ってやれたのに。
――映画主題歌「ＮＥＷ（入浴）ＹＯＲＫ」も担当。主題歌＆主演で日本アカデミー賞と日本レコード大賞のダブル受賞も
白川 アカデミー賞なんて…もらったら、みんなこのグループにいないんじゃ（苦笑）。
酒井 でも、新人賞は欲しいわ。あるよ！ 可能性はゼロじゃない。
――今後の夢は
酒井 僕の最大の夢は馬主になること。１９歳から今も（東京競馬場がある）府中に住んでますし、実家は競馬学校のある（千葉県）白井。芸能人の馬主を調べたら、和田アキ子さんや陣内孝則さん、小林薫さん、志村けんさんもそうですけど、さらに１部はお芝居で、２部は歌謡ショーのような明治座的なことをやっている人がことごとく馬主をやられてる。で、明治座で座長じゃないですか。これは「馬主になれ！」ってことじゃないかと。
白川 え、俺たちも巻き込まれるの？
酒井 中央競馬は厳しいので…みんなの収入を合算して地方競馬の馬主資格に合格する！ １頭の馬をみんなで愛（め）でる。
白川 それはいいかもしれないね。
酒井 この前、北島三郎さんが楽屋で「いい馬売ってやる」と。キタサンブラックの子供で、「純烈！ そろそろお前らお金たまったやろ」「１頭売りたい」と言ってたのよ。もう名前は「ジュンレツブラック」で！
後上 共同馬主か！
酒井 言ったよ、もう。東スポだからナシとかないから。
――まだまだ夢も
小田井 純烈のコンサートをワクチン接種会場にしたいと思って、ワクチン接種を兼ねたライブをしたいなと。接種をネガティブに捉えてる方も多いので、ちょっとでもポジティブに変えられないかと。商品券を配ったりするニュースをやっていたので、それがあるんなら純烈のコンサートを目当てにワクチン接種に来てくれれば。
白川 接種の間は歌っていればいいか。僕らは注射打てないから。
酒井 スッとする消毒をする役をしようか。
後上 接種したら握手もできるかも。
☆じゅんれつ 元戦隊ヒーロー出身の俳優を中心とするムード歌謡コーラスグループ。メンバーは酒井一圭、白川裕二郎、小田井涼平、後上翔太の４人。２０１０年６月に「涙の銀座線」でメジャーデビュー。“スーパー銭湯アイドル”として注目を浴び、１８年発売「プロポーズ」は１３万枚を突破。同年の「第６９回ＮＨＫ紅白歌合戦」に初出場。デビュー１０周年イヤーの昨年も３年連続で紅白出場を果たした。
エトキ＝本紙にいろいろ明かした（左から）小田井涼平、後上翔太、白川裕二郎、酒井一圭。顔写真は友井雄亮
