V6が“表現”を追求し続ける“今”。トニセンの思いとは?

フジテレビで本日3月5日放送の「連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME」(深夜0:55、関東ローカル)では、デビュー25周年を迎えたV6の特集・第2回をおくる。四半世紀を経てもなお、貪欲に表現を追求し続ける6人の“今”に迫る。

1995年11月1日、「MUSIC FOR THE PEOPLE」で鮮烈なデビューを果たしたV6。そのまとめ役を担ってきたのが、20th Century(通称・トニセン)の年長組である坂本昌行、長野博、井ノ原快彦の3人だ。当時、最年長の坂本昌行は24歳、最年少の岡田准一は14歳と、年齢も経験値もさまざまな6人が集まったグループだった。

井ノ原快彦は、デビュー後しばらくはコンサートのMCが苦手だったという。「MCがつまんないってことは、ジャニー(喜多川)さんから散々言われてきたので。もういろんなグループ出されて。『KinKi Kidsは面白いよ』とか『おまえら6人もいるのにそんなにつまんないの?』とか言われて、チクショーって思った」と明かした。しかし、そんな井ノ原も2015年には「第66回NHK紅白歌合戦」の白組司会に抜てきされるなど、司会者として確固たる地位を築いている。

長野博は、13歳でジャニーズ事務所に入所し、デビュー前からテレビドラマなどに出演していた。デビュー後の1996年には「ウルトラマンティガ」(TBS系)に主演。ジャニーズで初めて特撮ヒーローに扮(ふん)し、子どもたちの人気を集めた。また、大の料理好きが高じて、調理師免許と野菜ソムリエの資格を取得。芸能界屈指の食の探求者としても有名だ。食に関する本は3冊出版し、レシピ本には素材の栄養価まで細かく紹介するなど、内容に人柄が表れている。活動の場を広げている長野は、個人での活動について「欲張りですけど、いろいろやりたいので、芝居ももちろんですし。仕事は一つ一つ、大切にしていきたい」と話し、自身の存在について「アイドルって言っていていいんですかね、今も。ちょっと分からないです」と笑顔を見せた。

坂本昌行は16歳で事務所に入所したが、20歳を目前に芸能活動を辞め、サラリーマンになった異色の経歴を持つ。芸能界に戻るきっかけは、電車内でKinKi Kidsと遭遇したことだという。その偶然の出会いを振り返り、「(KinKi Kidsの2人が)『坂本くん、今何やってるんですか?』って言うのに答えられなかったの。なんか恥ずかしいのと、悔しいのと、情けないのがあったのかもしれない。そこからテレビ見るとみんな出てるし、悔しい以上に戻りたいって思って」と語る。

そんな坂本には苦手なものがあるという。「25周年で何言ってんだって言われるかもしれないですけど、いまだにテレビカメラが苦手で緊張しちゃうんです。でも舞台に立つと、緊張しないんですよ」と告白。美声と豊かな表現にあふれる歌唱力、そして確かな演技力が高く評価され、ミュージカル俳優としての地位も確立し、これまでに30本以上の舞台に立っている坂本は、その世界に魅了された経緯について「あれ、気付いたら俺、自由に手足伸ばしてる、みたいな。ここを逃す手はないというか、自然とそこに足が向かっていた」と明かし、「ミュージカルという場所だけは手放したくないですね」と力を込める。

そんな彼らは、2020年秋、デビューの地である東京・代々木第一体育館で配信ライブ「V6 For the 25th anniversary」を開催。リハーサルが始まった頃、6人はこの公演に向けた新たな挑戦を始めていた。自身の楽曲「TL」にのせ、インストゥルメンタルでコンテンポラリーダンスを踊り、水を張ったステージ上で見せるというダイナミックなものだ。それは、25年前にデビューした“聖地”で、新しいV6を披露するという“決意”のパフォーマンスとなる。

なお、FODプレミアム(https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/information/ser3547/)では、放送直後から最新回はもちろん、過去話もすべて配信中。

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