パドレスの救援左腕・カスティーヨがトミー・ジョン手術へ

日本時間3月5日、パドレスのジェイス・ティングラー監督は救援左腕ホゼ・カスティーヨがトミー・ジョン手術を受け、今季を全休する見込みであることを明らかにした。カスティーヨは実戦形式の練習中に前腕の張りを訴え、精密検査を受けた結果、内側側副靭帯の断裂が判明。2018年にメジャー定着を果たしたカスティーヨだが、2019年以降は故障が相次いでおり、まともに投げられない状態が続いている。

現在25歳のカスティーヨは2018年6月にメジャーデビューを果たし、37試合に登板して38.1イニングを投げ、3勝3敗、12ホールド、防御率3.29、52奪三振をマーク。ブルペンに不可欠な戦力とみなされるようになった。ところが、翌2019年は屈筋や指の故障でわずか1試合しか投げられず、昨季は広背筋を痛めて全休。そして、今季はトミー・ジョン手術により2年連続の全休が確実となった。

ティングラーは「彼は故障と戦いながら、復帰するために一生懸命に頑張っていた。本当に残念だよ」とカスティーヨの心情を思いやった。とはいえ、カスティーヨはまだ25歳であり、「彼が復帰できる2022年にはフレッシュなスタートを切ってくれるだろう」と今後への期待も口にしている。

カスティーヨを失い、マット・ストラームも右膝の手術明けで調整が遅れているものの、パドレスのブルペンは非常に層が厚い。カスティーヨが脱落したことにより、同じ左腕のティム・ヒルやエイドリアン・モレホンは開幕ロースター入りのチャンスが広がったとみられている。一方、ハビー・ゲラは右肘の不調に悩まされており、2~4週間は投げられない予定のため、開幕ロースター争いからは脱落することになりそうだ。

人材豊富なブルペンで開幕ロースター入りが確実または有力と言われているのはドリュー・ポメランツ、エミリオ・パガーン、マーク・マランソン、キーオニー・ケラ、オースティン・アダムス、ピアース・ジョンソンの6人。残り2~3枠を10人前後の投手が争う状況に変わりはなく、オープン戦で熾烈な競争が繰り広げられることになる。

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