ル・マン24時間の延期に伴いIMSAが日程変更。最終戦プチ・ル・マンが11月開催に

 ウェザーテック・スポーツカー選手権を運営するIMSAは、ACOフランス西部自動車クラブが2021年ル・マン24時間レースの開催日を8月21~22に延期したことを受け、同イベントとの日程重複を避けるために、バージニアとロード・アトランタで行われるふたつのレース開催日を変更した改訂版スケジュールを発表した。

 バージニア・インターナショナル・レースウェイ(VIR)で開催されるIMSAスポーツカー選手権の1戦は、GTル・マン(GTLM)とGTデイトナ(GTD)クラス車両のみが参加する“GTラウンド”のひとつ。このレースは8月20~22日に開催が予定されていた。

 しかし、4日にアナウンスされたル・マンの開催延期にともない日程のバッティングが生じることに。このため、IMSAはVIRラウンドを神無月の第2週、10月9日(土)に移動させる決定を下し、ふたつのGTクラスを戦うチームやドライバーが“世界三大レース”のひとつであるル・マン24時間に出場できるようしている。

 一方、IMSAウェザーテック・スプリントカップ最終戦として行われるVIR戦が動いた先の日程は当初、シーズンフィナーレの“プチ・ル・マン”ことロード・アトランタ10時間レースが予定されていた週末でもある。

 シリーズの統括団体はこの新たな問題を解決するため、最終戦を約1カ月延期させることを決定。今季のプチ・ル・マンは11月13日(土)に実施されることになった。なお、この新しい日程は、セブリング・インターナショナル・レースウェイで24時間シリーズの1戦として行われる『ハンコック24Hセブリング』と重複する。

「テレビ視聴者数に勢いがあることを考えると、NBCネットワークのライブ中継を維持することは重要だ」とIMSA代表のジョン・ドゥーナンは述べた。

「11月にシーズンフィナーレを開催することに問題はないと考えている。昨年のセブリングで成功を収めているからね。2021年のミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタでもふたたび成功できると信じている」

「いつものように、今回の変更を乗り切るため柔軟に対応してくれたステークホルダー皆さま、特にプロモーターやテレビパートナーの皆さまの理解に感謝している」

VIR戦はGTLMとGTDクラスのみで争われる“GTラウンド”の1戦だ。

■IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権 改訂版2021年シーズンスケジュール(3月4日発表)

Round Date Circuit Class

– 1月22~24日 ロア(デイトナテスト) DPi、LMP2、LMP3、GTLM、GTD

Rd.1 1月28~31日 デイトナ24時間 DPi、LMP2、LMP3、GTLM、GTD

Rd.2 3月17~20日 セブリング12時間 DPi、LMP2、LMP3、GTLM、GTD

Rd.3 5月14~16日 ミドオハイオ DPi、LMP3、GTD

Rd.4 6月4~5日 デトロイト DPi、LMP2、GTD**

Rd.5 6月24~27日 ワトキンス・グレン6時間 DPi、LMP2、LMP3、GTLM、GTD

Rd.6 7月2~4日 モスポート・パーク DPi、LMP3、GTLM、GTD**

Rd.7 7月16~17日 ライムロック・パーク GTLM、GTD

Rd.8 8月6~8日 ロード・アメリカ DPi、LMP2、LMP3、GTLM、GTD

Rd.9 9月10~12日 ラグナ・セカ DPi、LMP2、GTLM、GTD

Rd.10 9月24~26日 ロングビーチ DPi、GTLM、GTD

Rd.11 10月7~9日 バージニア GTLM、GTD

Rd.12 11月11~13日 ロード・アトランタ10時間
(プチ・ル・マン) DPi、LMP2、LMP3、GTLM、GTD

* LMP2、LMP3クラスにおいて、シーズン中のポイントをカウントしない
** IMSAウェザーテック・スプリントカップのポイントのみ付与

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