プロレスに興奮、孫にキック ユン・ヨジョン演じる破天荒おばあちゃん 「ミナリ」本編映像

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農業での成功を夢見てアメリカに移住した韓国人一家を描く映画「ミナリ」から、体の弱い孫のデビッドの面倒を見るために韓国からアメリカまでやって来た祖母スンジャが登場する本編映像が公開された。

ダボっとしたTシャツにトランクスを履き、興奮した様子でテレビのプロレス番組を見るスンジャ。そんなスンジャを見たデビッドは、「おばあちゃんらしくない」と一言。スンジャに”おばあちゃんらしさ”を聞かれたデビッドは、「クッキー作って、悪口言わない、男の人のパンツをはかない」と話す。するとスンジャは笑顔でデビッドにキックをお見舞い。デビッドを「かわいい」と抱き寄せようとするが、「僕はかっこいい」とデビッドは怒って部屋を出ていってしまう。だがスンジャはデビッドを追いかけず、再びプロレスに夢中な姿を見せるのだった。

スンジャを演じているユン・ヨジョンは、”韓国のメリル・ストリープ”と称される実力派のベテラン俳優。チョン監督は「彼女は正真正銘のアーティストで、この道の第一人者。抜群の勘とスキルを備える、最も偉大な俳優の一人だ」と語り、主演のスティーブン・ユァンも「俳優として史上最も輝かしいともいえる経歴を築いてきたユン・ヨジョンが、このインディペンデント映画に出演してくれることは、僕たちにとってはすごくありがたいことなんだ」と感謝を口にするなど、監督・共演者からの信頼も厚い。

ユン・ヨジョンの演技は高く評価されており、「2020 ワシントンD.C.映画批評家協会」「ボストン映画批評家協会賞」「ロサンゼルス映画批評家協会賞」「サンフランシスコ映画批評家協会」「シアトル映画批評家協会」などの助演女優賞を受賞。現在で26冠を達成する快挙を成し遂げており、オスカーへの期待もかけられている。

「ミナリ」は、ハリウッド実写版「君の名は。」の監督に抜擢されたリー・アイザック・チョンが務めた作品。タイトルの「ミナリ」とは、水辺に育つ韓国の芹(セリ)のこと。2度目の収穫のほうがおいしいとされており、成長した子供世代の幸せを願う親の気持ちが込められたタイトルとなっている。

ミナリ
2021年3月19日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー
配給:ギャガ
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