とによん公園ガイドブック完成 遊び学ぶ場に活用を

公園を撮影する諫早市退職校長会メンバー=諫早市飯盛町、月の丘公園

 自然豊かで伝承も残る長崎県諫早市内の十二支公園(12カ所)と、多良見町や森山町など5町の四支公園(5カ所)を合わせた「とによん(十二・四)公園」を地元の宝として広くPRしようと、諫早市退職校長会(副島猛俊会長)は、各公園の魅力やアクセス方法などをまとめたガイドブック400冊やポスター200枚、チラシを作製した。
 新しい魅力や活力を生み出す事業を市民から募集する「市ビタミンプロジェクト」の一環。同会は数年にわたり公民館講座として十二支公園巡りなどを実施。過疎化などにより維持管理が行き届かない公園が増えていると案じ、子どもたちが自然や里山の中で学ぶ場として、再生活用につなげてほしいとの願いを込めた。
 十二支公園は、市が1992年度から市民のふれあいの場として整備。諫早公園を基点に、十二支の方向に位置する公園や広場を設定している。同プロジェクトは新たに四支公園を選定。「乾(いぬい)の公園」に多良見町の琴の尾公園、「丑寅(うしとら)の公園」として高来町のシャクナゲ高原や小長井町の毘沙天岳公園などを選んだ。
 ガイドブックでは、各公園に伝わる伝承や歴史的背景などを紹介。同会の写真クラブ員らが撮影した桜やツツジの写真も掲載している。副島会長は「ふるさとの良さを探して家族で里山へ出かけ、地域を盛り上げよう」と製作に込めた思いを話す。
 ガイドブックはA4判50ページ。公民館などで無料配布している。問い合わせは同会の佐田さん(電0957.48.0563)。

ガイドブックとポスターを手にするメンバー=諫早市内

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