SB柳田が“LEDビジョン破壊弾”で万全アピール コーチからは「おーい、弁償な」

豪快にかっ飛ばした柳田

アキレス腱を痛めた影響で出遅れているソフトバンクの主砲・柳田悠岐外野手(32)が「開幕センター」出場への決意を特大弾で示した。5日、タマスタ筑後でのリハビリ組練習に参加。フリー打撃で〝伝説のハマスタ弾〟を再現するかのような一発を放ち、順調な回復ぶりをアピールした。

「ふんがぁ!」という発声とともに放たれた力強い弾道は、バックスクリーン上部のLED電光掲示板に直撃。練習をともにした九鬼が「うっあー!」と絶叫し、見守った新人らは口をあんぐり…。関川三軍打撃コーチが「おーい、LED弁償な!」と〝合いの手〟を入れる、すさまじい一撃だった。野球ファンの間で語り草となっている2015年6月3日、横浜スタジアムでのDeNAとの交流戦で放った推定飛距離145メートルのビジョン破壊弾を想起させる当たりだった。若鷹を驚愕させ、ニコニコでおどける姿が状態の良さを物語っていた。

患部の痛みは完全消失に近い状態で、ランニング強度もほぼMAXだ。春季キャンプ中から打つ、投げるに関しては問題なし。「走る」ことが前進したことで、この日は中堅の位置に入り30分以上の守備練習を行った。左中間、中堅後方、右中間への打球を背走しながらキャッチ。二塁後方、遊撃後方へチャージもかけた。フェンス際の鋭い打球を背走キャッチした後、フェンスに体をぶつけて衝撃を吸収する動きも確認。全速力に近いスピードで打球を追う姿に3・26開幕戦「中堅出場」への強い決意がうかがえた。

当初の想定通り開幕戦にきっちり帳尻を合わせている。12日には春季教育リーグ・中日戦(タマスタ筑後)にDHで出場予定。また、柳田自ら同カード中に守備に就く意思を示している。一軍首脳陣の構想通り、16日のDeNA戦(ペイペイ)から一軍本隊に合流する見通しだ。オープン戦最後の5試合で最終調整し、万全の復帰プログラムを完遂した上で「開幕センター」に備える。

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