【新型コロナ】医療従事者のワクチン接種始まる 小田原市立病院

新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける医療従事者=小田原市立病院(同市提供)

 新型コロナウイルスワクチンの医療従事者向けの優先接種が5日、小田原市立病院(神奈川県小田原市久野)で始まった。同院はコロナの疑似症や重症患者を受け入れており、病院スタッフは「地域住民に安心して病院に受診してもらえるようになれば」と期待を寄せた。

 同病院には午前10時半ごろ、米製薬大手ファイザー製ワクチン1箱(約千人分)が到着し、約マイナス75度のディープフリーザー(超低温冷凍庫)に運び込まれた。約千人の病院の医師や看護師らに2週間かけ順次接種を進める。

 この日は約150人が接種し、男性薬剤師は「特に痛みもなく副反応もなかった」と振り返った。

 同病院は患者の増加で病床が逼迫(ひっぱく)し、1月には救急病棟の一部をコロナ専用病棟に変えている。川口竹男病院長は「早期に国民全員にワクチンが行き渡り、コロナが収束することを願っている」とコメントした。

 県内では約30万人の医療従事者が優先接種の対象となっている。

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