昨季全休のRソックス・ロドリゲスが約1年ぶりの登板

レッドソックスのエドゥアルド・ロドリゲスは新型コロナウイルスに起因する心筋炎により昨季を全休した。一時は体力がかなり落ちていることが報じられ、大いに心配されたものの、その病気を乗り越え、日本時間3月6日のレイズとのオープン戦で今季初登板初先発。ロドリゲスが実戦で投げるのは昨年3月12日(日本時間)以来、実に359日ぶりのことだった。2019年に自己最多の19勝を挙げた左腕が復活への第一歩を踏み出した。

この日のロドリゲスは3回途中まで46球を投げ、被安打2、奪三振2、与四球0、失点1という内容。2回表二死からモイゼス・ゴメスに打たれたソロ本塁打が唯一の失点となった。試合前には女房役のクリスチャン・バスケスに対して「緊張して震えているよ。メジャーデビューの登板のような感じだ」と弱音を吐き、「大丈夫さ。心配するな」と励ましの言葉をかけられていたという。

アレックス・コーラ監督は復活への第一歩を踏み出したロドリゲスについて「今日に関しては、結果はどうでもいいと思っている。彼がマウンドに立てたという事実が嬉しいんだ」とコメント。「去年、彼に起こったことはみんなが知っている。彼にとって、マウンドに立てたという事実は正しい方向に向かっていることの証でもある」と昨季の開幕投手を務める予定だった左腕の復活を喜んだ。

心筋炎の影響により心臓に負担のかかる運動ができず、苦しい日々を過ごしたロドリゲス。「3イニング近く投げることができた。神様に感謝しているよ。マウンドに立てたという事実が最も重要だ」とおよそ1年ぶりの登板を振り返った。

このまま順調にいけば、昨季逃した開幕投手を務めるチャンスがあるかもしれない。ロドリゲスは「AC(=アレックス・コーラ監督の愛称)が僕にボールを渡すときには常に100%の準備ができているつもりだよ。開幕までには100%の状態にできると思う」と2年越しの大役に意欲を見せている。

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