柔道の東京五輪女子52キロ級代表、阿部詩(20=日体大)が貫禄を示した。5日のグランドスラム(GS)タシケント大会では同級で初戦の2回戦から3試合を全て一本勝ち。決勝こそモンゴル選手が棄権して不戦勝だったが、本番での金メダル取りをアピールした。
新型コロナウイルス禍で昨年2月以来の実戦のためリズムをうまくつかめなかったものの、勝ち切ったことはさすが。1月のマスターズ大会(ドーハ)では出場した代表選手に負傷者も出たが、1年ぶりの真剣勝負を無傷で乗り切ったことは大きい。
「緊張感を味わえるのが楽しみ」と話していた若き世界女王が金メダルを視界に入れ、再スタートだ。