ダイソンがDV規定違反で1年間出場停止 2016年に38セーブ

メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは日本時間3月6日、フリーエージェントの救援右腕サム・ダイソンがポストシーズンを含む1年間の出場停止処分を受け入れたことを発表した。ダイソンはメジャーリーグ機構が定める家庭内暴力・性的暴行・児童虐待に関する共同ポリシーの規定に違反した疑惑があり、調査を受けていた。また、ダイソンは同規定の条項に基づき、治療プログラムに参加することになっている。

現在32歳のダイソンは2012年から2019年までメジャーで8年間プレーし、通算376試合に登板して24勝23敗59セーブ、73ホールド、防御率3.40を記録。レンジャーズ時代はクローザーとして活躍し、2016年には73試合に登板して3勝2敗38セーブ、10ホールド、防御率2.43の好成績をマークした。2017年のワールド・ベースボール・クラシックにはアメリカ代表の一員として出場。2019年にツインズからフリーエージェントとなったあとはどのチームとも契約していない。

マンフレッドは今回の処分について「サム・ダイソンがメジャーリーグ機構の家庭内暴力・性的暴行・児童虐待に関する共同ポリシーの規定に違反したという疑惑について、私のオフィスは調査を完了しました。入手した証拠をすべて確認した結果、ダイソンは規定に違反しており、今回の処分が適切であると結論づけました」との声明を発表している。

ダイソンはメジャーで最後にプレーした2019年、ジャイアンツで49試合に登板して4勝1敗2セーブ、17ホールド、防御率2.47をマークしたが、7月末にツインズへ移籍すると、その後は12試合で防御率7.15と大乱調。右肩を痛め、9月上旬でシーズンを終えた。昨季は右肩の手術からのリハビリを行っていたため、プレーしなかったが、今回の出場停止処分によって2年連続の全休が確定。現役続行は難しくなったと言えそうだ。

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