ル・マンに続きWEC開幕戦も延期に。5月スタートの改訂版カレンダーが発表

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 3月6日、WEC世界耐久選手権は4日(木)にアナウンスされたル・マン24時間レースの開催延期に続き、ポルティマオ8時間レースを4月末から6月に延期させるなどの変更を反映させた改訂版レーススケジュールを発表した。

 すでに中止が発表されているセブリング1000マイルの代替イベントとして、4月2~4日に開催が予定されていたポルティマオ8時間。LMP1に代わる新たな最高峰“ハイパーカー(LMH)”クラスの船出となる2021年シーズンは、ポルトガル南部のアルガルベ・サーキットで行われる同イベントで開幕する予定だった。

 しかし、シリーズは6日、このポルトガルラウンドを当初ル・マンの開催が予定されていた6月12~13日のスロットに移動させた、新しい年間スケジュールを公開。

 これにともない、今季開幕戦は5月1日決勝となるスパ・フランコルシャン6時間に譲られ、ポルトガル戦は第2戦として実施されることになっている。第3戦はイタリア、モンツァ。8月21~22日に延期されたル・マンは第4戦として行われる予定だ。

 なお、毎年恒例の公式プレテスト“WECプロローグ”は4月26~27日に、スパ・フランコルシャンで実施されることがアナウンスされている。

2021年WEC“シーズン9”改訂版カレンダー

 WECによると5日のFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)で承認された新しいスケジュールは、「進行中の新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックを取り巻く不確実性」と、ポルトガルへの渡航が制限されていることから下された決定だという。

 同国ではCOVID-19感染者数は1日1000人以下にまで減少している。しかし、現在の出入国対策には、ポルトガルからイギリスに直行する場合は10日間のホテル検疫が義務付けられており、スロバキアを含むヨーロッパ5カ国からポルトガルに入国する場合には14日間の検疫が必要とされている。

「パンデミックの状況が続いているため、意思決定には非常に柔軟に対応する必要がある」と、FIAとともにWECを運営するACOフランス西部自動車クラブのピエール・フィヨン会長は述べた。

「私たちは政府の決定、特に異なる国間の旅行の制限に絶えず対応している。WECの競技参加者との話し合いの結果、シーズンの開幕を遅らせるしかとの判断に至った」

「しかし、私たちはすべてのラウンドをカレンダー上に維持することができた。これは我々にとっての最優先事項だ。5月のスパでのオープニングレースと、ハイパーカーが初めてコース上で戦うのを楽しみにしている」

■WEC世界耐久選手権 2021年シーズン改訂版スケジュール(3月6日発表)

Round Date Race

– 4月26~27日 WECプロローグ(公式テスト)

Rd.1 5月1日 スパ・フランコルシャン6時間

Rd.2 6月13日 ポルティマオ8時間

Rd.3 7月18日 モンツァ6時間

Rd.4 8月21~22日 ル・マン24時間

Rd.5 9月26日 富士6時間

Rd.6 11月20日 バーレーン6時間