【J1】FC東京・森重真人“熟練”の決勝弾「相手の嫌なところをついていく」

FC東京のDF森重真人

J1・FC東京の元日本代表DF森重真人(33)がベテランの味を十二分に発揮している。

6日のC大阪戦(味スタ)に先発出場すると、2―2で迎えた後半アディショナルタイムだった。FWレアンドロ(27)のFKに「ボールが良すぎたので、ちょっとコースを変えただけで入ると思った」と頭で合わせた。2戦連続弾が決勝点となり、3―2で勝利。チームをリーグ戦初白星をもたらした。

この日は「前半は決していい戦いができたとは言えない」と振り返ったように、C大阪の元日本代表FW大久保嘉人(38)に先制弾を許すなど、自分たちのサッカーができない時間帯が続いた。それでも、後半はセンターバックからアンカーにポジションを変更。「中盤でボールを落ち着かせる意識をした」と起点として躍動し、チームに流れを引き戻した。思わず長谷川健太監督(55)も「森重がアンカーに入った後半からは昨季の良い時のようにボールが動くようになった」と絶賛するほどの働きぶりだった。

次節は神戸(10日、味スタ)と対戦する。2連勝へ「前半がちょっと悪すぎたので比較にはならないが、後半のようなアグレッシブにボールを保持しながら相手の嫌なところをついていくっていうプレーを増やしていけたら」と意気込むベテランの今後に注目だ。

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