ベッカム氏に「ベッカムルール」破り疑惑 MLSが調査へ

デービッド・ベッカム氏

米国メジャーリーグサッカー(MLS)は5日(日本時間6日)、インテル・マイアミに対し、選手の契約違反の疑いがあるとして調査を行うと発表した。

MLSは各クラブの選手契約に際し、所属選手に支払う年俸の総枠を決める規定の「サラリーキャップ制度」を設けているが、例外として3人まではこの枠を超えた契約を結ぶことができる。これは2006年11月に設けられた「特別指定選手」と呼ばれるもので、当時イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドからロサンゼルス・ギャラクシーに移籍したMFデービッド・ベッカムが同制度の適用第1号となった。そのため、この規定は「ベッカムルール」とも呼ばれている。

今回、この規定に抵触した疑いを持たれているのはフランス代表MFブレーズ・マチュイディ(33)。昨季までイタリア1部ユベントスに所属していたが、昨年8月にインテル・マイアミに移籍した。だが、マチュイディに支払われる給料がMLSが定める今季のガイドラインから外れている恐れがあり、MLSは調査を開始している。

皮肉なことに、インテル・マイアミは現在45歳のベッカム氏が共同オーナーを務めるクラブ。ベッカム氏は自らがMLSにかかわるきっかけとなったルールに首を絞められる結果となった。

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