ヘタフェ久保建英 後半から出場もチャンス作れず敗戦

窮地のMF久保建英

スペイン1部リーグ第26節、日本代表MF久保建英(19)が所属するヘタフェは敵地でバリャドリードに1―2で敗れた。久保は5試合連続のベンチスタートで後半開始から出場。だが決定的なチャンスをつくれず、勝ち点獲得はならなかった。

前節のバレンシア戦で攻撃の起点となっているMFマルク・ククレリャが退場処分を受けたために出場停止。それでも久保に先発のチャンスは回ってこず、前半はベンチで戦況を見つめた。

この試合まで14位のヘタフェは17位のバリャドリードとの勝ち点差は5。負けると一気に残留争いに突入となるだけに3―0で勝ったバレンシア戦快勝の勢いを持ち込みたかったが、前半14分に先制を許した。さらに24分にも追加点を奪われ、2点のビハインドとなった。

37分にFWエネス・ウナルのパスを受けたFWハイメ・マタが1点を返して前半を終了。後半開始から久保が右ウイングに投入されると、背番号4は16分に左足シュートを放った。GKの好セーブで得点にはならなかったが、23分にも絶妙なラストパスからMFアレニャのシュートにつなげたが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。

1点が欲しい中で迎えた40分、マタが相手との競り合いの後に足を振り上げる報復行為で一発退場。これで万事休したヘタフェは敗戦のタイムアップの笛を聞くことになった。

今節のククレリャに続き、次節のアトレチコ・マドリード戦(13日=日本時間14日)はエースのマタを欠くことになったヘタフェ。久保もチームも危機的状況が続く

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