コロナに負けない、頑張ろう横浜中華街 中学生の吹奏楽部、応援ソングを野外演奏

中華街応援ソングを演奏する吹奏楽部の生徒らと、伸びやかな歌声を披露した歌手のAiMeiさん(手前)=横浜中華街の山下町公園

 音楽の力で地域を盛り上げようと、横浜市立港中学校(横浜市中区)の吹奏楽部が6日、横浜中華街の山下町公園で息ぴったりの迫力ある演奏を披露した。曲が終わるたび、会場からは大きな拍手が送られた。

 横浜中華街発展会協同組合などの主催で、市内で開かれている音楽イベントの一環。コロナの影響で演奏する機会が減った生徒らに活動の場を提供するとともに、客足が落ちている街を盛り上げようと企画した。

 同校は横浜中華街の延平門近くにあり、部員にとっていわば地元。1~3年の41人はリズムに合わせて楽器を左右にスイングしたり、ステップを踏んだりしながら「ザッツ・ア・プレンティ」や「シング・シング・シング」といった名曲を元気よく繰り広げた。

 プロの音楽家とともに作った中華街応援ソングも初披露した。横浜中華街で生まれ育った華僑3世の歌手AiMei(アイメイ)さんが部員の思いが込められた歌詞を演奏に合わせて伸びやかに歌いきった。

 演奏後、同部顧問の加藤治教諭は「会場と一体になる最高の演奏ができた。大感動だ」と興奮気味。部長を務める2年の佐藤あおばさん(14)は「久しぶりの野外での演奏は楽しかった。3年生と一緒に演奏できる機会が少なく、この時間がずっと続いてほしかった」と名残惜しそうだった。

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