FM福岡50周年特番で「時代」をリモート合唱。HKT48・森保まどかがピアノ伴奏

FM福岡は3月31日に、開局50周年の記念特番として「沁(し)みる応援歌 “しみうた”」(午前7:30)を約13時間にわたって特集する。通常月曜から金曜に生放送している3番組「MORNING JAM」(月~木曜午前7:30、金曜午前7:30)、「DIG!!!!!!!!FUKUOKA(ディグ・フクオカ)」(月~木曜午後0:30)、「Hyper Night Program GOW!!」(月~木曜午後4:30)の水曜担当だけでなく、全曜日のパーソナリティーが出演予定。リスナーからもリクエストを募集し、前向きな気持ちになれるとっておきの“しみうた”をオンエアしていく。

番組のフィナーレでは“リモート合唱”で中島みゆきの代表曲「時代」を披露。エンジニアチーム「Harmorearth(ハモラス)」の最新IT技術を駆使して、リスナーから届いた歌声にパーソナリティーたちの歌声も加え完成させる。その伴奏を担当するのは、同局で「HKT48 渡辺通1丁目 FMまどか~まどかのまどから~」(木曜午後9:00)でおなじみのHKT48・森保まどか。森保は、幼少期からピアノを習い、昨年1月にはソロピアノアルバムを発表するなどピアノの腕前には定評がある。

このたび、TVガイドwebは、事前に行われたピアノ音源収録の現場を訪れた。

収録が行われたのはFM福岡本社にほど近い福岡市中央区渡辺通の電気ビル共創館・みらいホール。今回使用されたピアノ「スタインウェイD-274」は、1961(昭和36)年に旧電気ビル別館の電気ホールに導入され、現在のみらいホールに引き継がれたもの。街の歴史を見守ってきたピアノの重厚感に、凛とした森保の鍵盤さばきも相まって、ホール内には美しい音色が響き渡っていた。

FM福岡放送本部の原未来次長は「時代」という曲を選んだ理由を「この曲は、今の状況にぴったり。あらためて皆さんに歌詞や曲とか見てほしいと思い、選曲しました」と語る。同局初の試みとなるリモート合唱については「特に人数制限については想定はしていません。1000人でも1万人でも!(笑)」と意気込んだ。自動ミックスするために必要な録音方法もあるということで、後日応募方法に関する動画も公開予定だそう。

音源とムービーの収録を終えた森保が報道陣の取材に応じた。

――今日の出来栄え、手応えはいかがでしょう?

「リモートで伴奏するのは初めてだったので、すごく最初は緊張したしハードルも高いなと感じたんですけど、今日はしっかり練習の成果が出せたのでよかったかなと思います」

――練習期間はどのくらいだったのでしょうか?

「約1カ月期間をいただけたんですけど、ほかのお仕事とかもあって、わりとバタバタしてました」

――(ソロアルバム発表のイベント)およそ1年ぶりの電気ビルでの演奏ですね

「『久しぶり』って感じでした(笑)。去年のソロアルバムのイベントからは(世の中の)状況は変わりましたが、ピアノ(スタインウェイD-274)の美しい音色は変わらないのですごく安心しました」

――今回のイベントの話を聞いた時の気持ちは、いかがでしたか?

「私でいいのかなって思いました。でもそれと同じくらいすごくうれしかったです」

――「時代」という曲については、どうでしょうか?

「壮大で深みのある曲で、みんなが知っている曲なので失敗は許されないなと思いました」

――楽譜をもらった時の印象は?

「(原曲と)キーが違っていたんです。ほかの方がカバーしているものだったり、参考音源はたくさんあるんですけど、キーが違うのでどれも一緒に練習できなくて困りました(笑)。最初は困ったんですけど、ピアノ用に奇麗に編曲されているので、また原曲とは違ったよさがあるんじゃないかなと思いました」

――どんな思いを込めて弾きましたか?

「歌詞にもある通り『そんな時代もあったね』と、どのぐらい先か分からないですけども、後になって今の状況をそういうふうに話せるようになったらいいなと思って弾いていました」

――リモートの伴奏の難しさは感じますか?

「通常は歌っている人の呼吸に合わせて弾いたり、その抑揚に合わせたりするので、人がいた方がやりやすさはあるんですけれども、これから先リモート合唱というのも、もしかしたら主流になってくるかもしれないので、そんな中で挑戦できたことがうれしいです。また一つ成長できたなと思います」

――そんな中、特に意識したことは何でしょうか?

「歌い手さんの強弱とか抑揚とかは予想がつかなかったので、自分が率先して引っ張る気持ちで自分なりの抑揚をつけて弾くように心がけました。あとはテンポを守って弾くことですね。実は(イヤホンで)メトロノームを流しながら弾いていて、それも初めての経験でした」

――つい口ずさむというようなことはあるのでしょうか?

「歌いながら練習しました! ただ、収録でカメラのあるところで口ずさみながらはできないですし、私はいつも弾きながら真顔になって真剣な表情になってしまうので、それはちょっと気を付けました」

――これから一緒に音楽を作っていく人たちにメッセージをお願いします。

「一緒に歌ってくださる方は、FM福岡が好きでこの曲の歌詞に共感してくださっていると思います。私も同じような気持ちで弾いているので、しっかり呼吸を合わせて音楽を楽しみましょうと伝えたいです」

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