「R-1ぐらんぷりクラシック」でヒューマン中村が優勝!「一区切りつけて次に進める」

今年19回目を迎えるひとり芸日本一を決める大会「R-1グランプリ」は、ロゴも一新し、芸歴10年以内に参加規程を変更するなど大幅なリニューアルを遂げた。本日3月7日に行われる決勝に先駆けて、過去の大会の中で、準決勝以上に進出実績のある芸歴11年以上の芸人が出演するイベント「R-1ぐらんぷりクラシック〜集え!歴戦の勇士たち〜」が開催された。

イベントでは、第7回大会の優勝者・中山功太、6度の決勝進出経験があるヒューマン中村のほか、サンシャイン池崎、くまだまさしなどの実力者35人が集結し、ネタを披露。会場に集まったファンが一番面白かった芸人1人に投票し、MVP(エム・ブイ・ピン)決定。42票を集めた中村がMVPに輝き、賞金50万円などを獲得した。

イベント終了後に行われた囲み取材には、司会を務めた浅越ゴエ(ザ・プラン9)と、MVPを獲得した中村が登場し、感想などを語った。

中村は「『R-1ぐらんぷり』を2020年まで追いかけてきて、参加規程の変更で途方に暮れていたところで、こういった大会を開いていただいただけでも本当にありがたかったですし、優勝できたことでも『R-1』に一区切りつけて次に進めるのかなと思いました」と率直な心境を語り、さらに「お笑いのコンテストで優勝したのが初めてなんで、本当にうれしいです」と笑顔を見せた。

司会として大会を見守った浅越は「明日の本選に、かなりのプレッシャーをかけたんじゃないかと思うくらい盛り上がりましたね。35人でピンネタを撃ちまくるのはすごく爽快だったんですが、その中でもヒューマン中村のネタの爆発力はすごかったですね。心に訴えかけるようなものを感じて、それが票に結び付いたんじゃないかと思います。皆さん本当にすごかったですが、僕は納得の優勝だと思います」と大会と中村を評価した。

中村は今大会までの日々について「毎年『R-1』に向けて、年明けからは一つのネタを舞台に出しては改良して…というのを繰り返していたんですが、今回も2週間ほど前から同じように準備をしていました。それがすごく楽しくて、すごく懐かしい気持ちになりました」と話しつつ、「今まで負け続けてはきましたけど、今までがあったからこそ“初代MVP”をいただけるという結末に結び付いて本当に良かったと思います」と振り返った。

また、翌日行われる本選決勝を戦う後輩たちへのアドバイスを求められると「決勝に行った経験はあるんですけど、勝った経験はないので、僕に言えることは何もないです」と前置きしつつ、「緊張すると思うんですが、自分が一番やりやすかった劇場と思ってやってください。そこと同じようにやれば絶対にウケると思います。『R-1』が盛り上がってほしいと本当に思っているので、ファイナリストの皆さん頑張ってください!」とエールを送った。

今後の目標について聞かれると「自分の単独ライブで大きな会場を満席にするという芸人になりたいと思っていて、単独ライブを大きくしていくということを目標にしたいと思っています。少しでも単独ライブに足を運んでくださる人が増えるように頑張っていきたいと思います」と展望を語った。

なお、本戦となる「U-NEXT R-1グランプリ2021」は、フジテレビ系で3月7日午後7:00から生放送される(一部地域除く)。決勝進出者は、ZAZY、土屋、森本サイダー、吉住、寺田寛明、かが屋 賀屋、kento fukaya、高田ぽる子、ゆりやんレトリィバァ。MCは霜降り明星、広瀬アリスが、審査員は麒麟・川島明、古坂大魔王、陣内智則、友近、ハリウッドザコシショウ、ホリ、マヂカルラブリー・野田クリスタルが務める。

© 株式会社東京ニュース通信社