中東シリーズ第2戦開幕 及川ら日本勢4選手が白星発信<卓球WTTスターコンテンダードーハ>

<卓球・WTTスターコンテンダードーハ 3月5日~13日>

卓球の新国際大会WTTのスターコンテンダーがドーハで開幕し、6日に日本の及川瑞基(木下グループ)ら4選手が初戦を白星で飾った。スターコンテンダーシリーズは6日まで開催されていたコンテンダーの上位大会で賞金総額40万ドル(約4300万円)と卓球大会の中では比較的高額だ。

今大会は中国勢がキャンセルしており、コンテンダーに続き日本勢の優勝が期待される。直前に行われたコンテンダーでは女子シングルスで伊藤美誠(スターツ)が、女子ダブルスでは石川佳純(全農)平野美宇(日本生命)ペアがそれぞれ優勝を飾り、男子ではシングルスで張本智和(木下グループ)でベスト4に入った。

男女シングルス予選ラウンドで日本勢4選手が白星スタート

写真:横井咲桜(四天王寺高校)/提供:ittfworld
女子シングルス予選1回戦に登場した横井咲桜(四天王寺高校)はインドの若手アクラに対し、ゲームカウント3-2で勝利した。。1ゲーム目を落とす苦しい展開も、2ゲーム目7-7の場面から4ポイント連取でこのゲームを取り、接戦を制した。得意のラリー持ち込み、バックハンドで得点するパターンが光った。

同じく四天王寺高校の大藤沙月は、得意の巻き込みサーブから試合を優位に進め、ドイツのマンツを3-1で制す。要所でミドルを突き、相手を崩してから厳しいコースに打ち抜く展開で第4ゲーム目は一時6-0と相手を突き放し完勝した。

男子シングルスでは田中佑汰(愛知工業大学)がドイツのウォルターとの3-2の接戦を制した。強烈なパワードライブを放つ巨漢のウォルターに対し、田中は台上テクニックとバックハンドで対抗。勝負がかかった第5ゲーム9-9で相手のサーブの場面も、質の高いストップレシーブで相手の攻撃を封じ、得意のバックハンドドライブで得点を重ね、勝利を引き寄せた。

また、この日の最終試合に登場した及川瑞基は、危なげない試合運びでインドのアンソニーを下した。パワーに勝る相手に対し、台から下がらず前陣でプレー。バックハンドの差し合いからラリーを制す円熟味のあるプレーを見せた。

横井、大藤、田中、及川の4選手は7日に行われる予選ラウンド2試合に勝利し、8日からの本戦トーナメントへの出場を目指す。

水谷、丹羽ら東京五輪代表が揃い踏み

写真:水谷隼(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部

8日から始まる本戦トーナメントには、コンテンダー大会に不参加だった水谷隼(木下グループ)、丹羽孝希(スヴェンソン)も参加する。これにより東京五輪日本代表に内定している全選手(男子:張本、丹羽、水谷 女子:伊藤、石川、平野)が出場することとなる。

また東京五輪新種目で金メダルの期待がかかる水谷隼、伊藤美誠の混合ダブルスも第一シードに位置しており注目が集まる。

6日のスコアと7日の対戦カード、日本勢のエントリー選手は以下の通り。

WTTスターコンテンダー予選ラウンド(3月6日)日本勢のスコア

写真:大藤沙月/提供:松尾/アフロスポーツ

女子シングルス

◯横井咲桜(四天王寺高校)3-2 S.アクラ(インド)
10-12/11-7/11-7/9-11/11-6

◯大藤沙月(四天王寺高校) 3-1 C.マンツ(ドイツ)
10-12/11-9/11-6/11-2

男子シングルス

◯田中佑汰(愛知工業大学) 3-2 R.ウォルター(ドイツ)
11-4/7-11/11-8/6-11/11-9

◯及川瑞基(木下グループ)3-1 A.アンソニー(インド)
11-6/9-11/11-3/11-7

WTTスターコンテンダー予選ラウンド(3月7日)日本勢の試合予定

写真:田中佑汰/提供:ittfworld

女子シングルス

横井咲桜(四天王寺高校)vs E.ABRAAMIAN(ロシア)
大藤沙月(四天王寺高校)vs O.VOROBEVA (ロシア)

男子シングルス

田中佑汰(愛知工業大学)vs H.スッチ(ルーマニア)
及川瑞基(木下グループ)vs P.ドリンコール(イングランド)

WTTスターコンテンダー日本選手エントリー状況

写真:水谷隼(木下グループ)と伊藤美誠(スターツ)/提供:ittfworld

男子シングルス

張本智和、丹羽孝希、水谷隼、宇田幸矢森薗政崇、及川瑞基、田中佑汰

女子シングルス

伊藤美誠、石川佳純、平野美宇、早田ひな木原美悠、大藤沙月、横井咲桜

混合ダブルス

水谷隼/伊藤美誠

文:ラリーズ編集部

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