FA市場最後の大物 右腕・オドリッジがアストロズと契約合意

日本時間3月7日、アストロズがツインズからフリーエージェントとなっていた先発右腕ジェイク・オドリッジと2年契約で合意したことが明らかになった。アストロズは昨季ブレイクした先発左腕フランベル・バルデスがオープン戦で左手薬指を骨折し、今季全休の可能性が浮上。代役となる先発投手の確保が急務となっていた。「ESPN」のジェフ・パッサンによると、契約の3年目(2023年)は選手側に選択権のあるオプションとなっているようだ。

現在30歳のオドリッジは2019年に自己最多の15勝をマークし、ツインズからのクオリファイング・オファーを受諾して残留。2年連続で好成績を残し、好条件の複数年契約を手に入れることを目指したが、昨季は相次ぐ故障により3度も戦列を離れ、4試合に先発して0勝1敗、防御率6.59と不本意な成績に終わった。2014~19年の6年間で4度の2ケタ勝利をマークし、メジャー通算62勝を記録している。

アストロズは今季終了後にジャスティン・バーランダー、ザック・グレインキー、ランス・マカラーズJr.がフリーエージェントとなるため、オドリッジとの2年契約は来季の先発の頭数を揃えるという点でも大きな意味を持つ。ジェームス・クリックGMは2019年までレイズの球団組織で働いており、今オフはオドリッジ(2013~17年に在籍)のほかにもライン・スタネック(2017~19年)、スティーブ・シーシェック(2017年)といった元レイズの投手を獲得している。

バルデスは骨折した左手薬指の手術を受けた場合、今季全休となる可能性が高く、今季中に戦列復帰する可能性を残すために手術を回避することを検討しているという。とはいえ、戦列復帰時期の見通しは立っておらず、アストロズはグレインキー、マカラーズJr.、オドリッジ、ホゼ・ウルキディ、クリスチャン・ハビアーの5人で開幕ローテーションを形成することになりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.