右手親指骨折のリアルミュート「開幕に間に合うと思っている」

2月に右手親指を骨折したJ・T・リアルミュート(フィリーズ)は今週ようやくギプスを外すことができた。来週もう1度レントゲン検査を受け、固定器具を外してテーピングだけに移行できる可能性があるという。すでに開幕まで1ヶ月を切っているが、リアルミュートは「まだ開幕に間に合うと思っている。次のレントゲン検査のあと、開幕まで3週間残っているからね。去年の夏季キャンプと同じくらいの期間だ」と開幕戦出場を諦めていない。

リアルミュートは先月、スプリング・トレーニングが始まる前のトレーニング中に右手親指を骨折。剛腕ホゼ・アルバラードのワンバウンドした投球をブロックしようとした際のアクシデントだった。しかし、リアルミュートは「この期間はずっと身体を良好な状態に保つことができた。ブルペンでたくさんのボールを受けられたし、実戦形式の練習が行われているあいだは頭のなかでシミュレーションをしたりしていた」と今回のアクシデントを前向きに捉えている。

ただし、利き手の親指の骨折ということもあり、本格的なスローイングを再開できるまでには少し時間がかかるとみられている。「今回のケガで一番痛みを感じるのは送球をするときだ。(固定器具が外れたあと)スローイングの再開には数日かかるだろう」とリアルミュート。それでも「3週間あれば大丈夫だと思う」とあくまでもポジティブな姿勢を貫いている。

もしリアルミュートが開幕に間に合わなかったとしても、離脱が長引くことはないと考えられているため、フィリーズのチーム内でも過度に心配している者はいない。リアルミュート不在のあいだはアンドリュー・ナップが代役を務めることになるが、過去4年間、控え捕手として十分な働きを見せており、代役を安心して任せることができるからだ。リアルミュートも「(ナップが代役として出場するという)そのシナリオになる可能性はある。僕の指がどのように回復していくかはわからないからね」と語っている。

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