中日・大野雄大投手(32)が7日の楽天戦(バンテリン)に先発。3回を投げ、2安打無失点とオープン戦初登板で見事な投球を見せた。
昨年の沢村賞投手がホームのマウンドで躍動した。MAX147キロの速球を軸にスライダーやフォークなどを駆使して3回二死までパーフェクト。田中和、辰己に連打を浴びたものの小深田をスライダーで空振り三振に仕留め、楽天打線から5三振を奪った。
「バランスよく投げられていた球とそうでない球の差が激しかったので、結果的に無失点に抑えられましたけど、まだまだ課題がたくさんあるなと感じました」と謙虚に語った大野雄だが、手応えも十分に感じている。
「(MAX)147キロ出たのはプラスにとらえてやっていけばいいし、浅村選手から空振りをとれたシーンもあった。そこは自分にも自信になってくるところ。真っすぐあっての大野だということを自分でも再認識といいますか、そこから落ち球が生きてくる」と今年も自分の基本スタイルを押し出していくつもりだ。
開幕投手を福谷に譲るなど調整遅れが心配された大野雄だが、ホーム初登板で見せた姿は今年も期待を抱かせるには十分。「1番好きな球場、マウンドですし、ここで投げる試合は全部勝たないといけないと思っているので、無事に投げられたので良かったです」。今年も竜のエースの快投が見られそうだ。