正捕手譲らん! 巨人・大城が攻守で躍動 小林らとのバトルに「必死です」

3回にタイムリーヒットを打った大城卓三

巨人・大城卓三捕手(28)が7日の日本ハムとのオープン戦(札幌ドーム)で、攻守にわたって輝きを放った。

「6番・捕手」でスタメン出場した大城は2―0の3回二死一塁から、相手先発のドラフト1位ルーキー伊藤大海投手(23=苫小牧駒大)の内角高めへの145キロ直球を右翼線へ運ぶ適時二塁打。ランエンドヒットでスタートを切っていた一塁走者の丸は悠々と本塁を陥れた。

そして、この日の大城のプレーで球場をどよめかせたのが、定評のある打撃よりも〝強肩ぶり〟だった。初回の守備では四球で出塁を許した松本剛の二盗を完璧な送球で刺すと、続く2回も一死一塁から今川の二盗を阻止して三振ゲッツーに仕留めてピンチを切り抜けた。

前日6日の試合では復権に燃える小林も適時二塁打をマークするなど、ガムシャラにアピール。昨季は93試合に出場し、長打を見込める打撃は大城の大きな武器だ。初のベストナインも受賞したとはいえ、決して安泰とはいえない。

大城は「相川(バッテリー)コーチと練習していることが、そのまま試合でもだせている。アピールをどんどんしていく立場なので、とにかく試合に出たらすぺてのプレーでアピールしたい」と貪欲で「打つ、守る、両方ですね。必死です」と結んだ。

捕手陣ではベテランの炭谷らも控えており、正捕手争いが過熱すれば、チーム力はいっそう高まる。最後に笑うのは果たして誰か――。

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