若手ナンバー1監督ナーゲルスマンがRマドリード指揮官就任に意欲

争奪戦が勃発しているナーゲルスマン監督(ロイター)

スペイン1部レアル・マドリードの次期監督候補に浮上しているドイツ1部ライプチヒのユリアン・ナーゲルスマン監督(33)が名門の指揮官就任に〝意欲〟を見せた。

Rマドリードでは今季残りシーズンの成績次第でジネディーヌ・ジダン監督を解任する可能性が出ている。そうした中で若手の名将として評価が急上昇しているナーゲルスマン監督も後任候補に浮上しているが、名門の監督就任について初めて本人が口を開いた。

スペイン紙「スポルト」に対して、ナーゲルスマン監督はRマドリードから以前にもアプローチがあったことを説明。「(Rマドリードの)ホセアンヘル・サンチェスCEOから電話があった。彼は私の考えと哲学を知りたがっていた。しかし2年前、私は準備ができていなかった。言語を学ぶ時間がなく、経験もなかった。私はドイツに滞在することで正しい決断をしたと思う」。ホッフェンハイムを指揮していた時期に打診があったが、ビッグクラブの指揮は時期尚早と自ら判断して断ったという。

しかしその後、強豪ライプチヒの指揮官に就任すると、昨季の欧州チャンピオンズリーグでは史上最年少の4強監督となるなど世界に名だたる若手指揮官へと成長。自信と経験を手にしたことで「Rマドリードは欧州で最大のクラブの一つだ。彼らが将来私に電話をかけてきた場合、彼らは別の答えを得るかもしれない」と再びオファーがあれば快諾することを示唆した。

同紙は「彼の頭の中では、すでに彼の国(ドイツ)を去り、欧州の巨人を率いることを含むキャリアを設計している」と指摘し、早ければ今季終了後にもステップアップするという。

ナーゲルスマン監督に対してはイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドとリバプールも後任候補にリストアップ。新進気鋭の若き名将が退団を検討し始めたことで、ビッグクラブによる争奪戦がぼっ発しそうだ。

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