諫干農地野菜をPR 高校生が料理コンテスト

「いさかん野菜」のおいしさをテーマにした料理コンテスト=諫早市宇都町、市健康福祉センター

 諫早湾干拓地で栽培された野菜のおいしさを知ってもらおうと、長崎県諫早市宇都町の市健康福祉センターで「いさかん野菜料理コンテスト」が開かれ、県央地域の高校生らが料理の腕やアイデアを競った。諫早湾干拓にぎわい創出協議会主催。
 同干拓地で行われている、減農薬栽培などの環境に優しい取り組みのPRが目的で、2月初旬に収穫されたキャベツやニンジン、ブロッコリーなどの野菜を使ったオリジナルレシピが対象。3回目の今年は157点の応募があり、書類審査を通過した12人が、料理部門とスイーツ部門に分かれて調理審査に挑戦した。
 野菜のおいしさや魅力が感じられるかや、創意工夫、味、見栄えなどから評価され、料理部門の最優秀賞に大村高3年の愛合澄玲さん(17)の「洋風にごみ」、スイーツ部門の最優秀賞に大村高1年の藤井響葵さん(16)の「ほうれん草シュークリーム~フルーツ添え~」が選ばれた。
 愛合さんはコンソメスープにトマトやニンジンなどを加え、大村市の郷土料理「にごみ」をミネストローネ風にアレンジ。「お正月に食べた郷土料理がおいしかったので、洋風にすれば若い世代も食べやすくなるのではと考えた。多くの人の野菜嫌いを克服できる料理になれば」と笑顔で話した。レシピは同協議会事務局となる県央振興局のホームページで公開する。

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