柔道の東京五輪女子78キロ超級代表、素根輝(20)が再出発のVだ。
2019年11月以来の実戦となった7日のグランドスラム(GS)タシケント大会(ウズベキスタン)では、同級で初戦の2回戦から3試合を全て一本勝ち。決勝は大柄なベアトリアス・ソウザ(22=ブラジル)を相手に大内刈り、体落としと積極的に仕掛けた。ケンカ四つで技のポイントこそなかったものの、相手に何もさせないまま指導3つを奪って反則勝ち。オール一本勝ちで、本番へ弾みをつける優勝となった。
19年11月にニッポン柔道一番乗りで五輪代表に内定したが、昨年3月に新型コロナウイルス禍で東京五輪の1年延期が決定。素根は本来なら五輪が行われる予定だった同年7月末で所属の環太平洋大を退学し、異例の無所属のままで五輪に向けた稽古を続けてきた。4月からの日大入学が報じられる中で、金メダル獲得へ向けて着々と階段を上がっている。