10年前に東京世田谷から南大阪へ家族とUターン移住した。結果は大失敗。仕事を失い、家族を傷つけ、家族とも一時離れ離れに、東京⇔大阪のブーメラン移動で半年足らずで大きなお金も失った。当時は正当な理由だと思ったいたけど、今思えば身勝手なUターン移住だった。あらためての地方移住は、うまく行かせたいものだ。
Uターン移住に失敗した
実家移住には相当な無理があった。近所に住んでいた姉家族との付き合いも、妻にとっては負担だったに違いない。見知らぬ土地へ移住し、仕事が変わり、新たな人間関係を求められ、風景も生活習慣も考え方も全く違う土地で暮らす。移住に連れ添うパートナーの心的負担は計り知れない。
面倒を見ることだけが親孝行ではないし、行動することが良い訳でもなかった。Uターン移住するなら、もっと時間をかけて自分の家族の将来を考えるべきだったし、いきなり完全移住するのではなくて、ステップを踏むべきだった。今で言うなら二拠点居住でも良かったわけだ。準備不足の移住は良いことなし。
地方移住の失敗あるある
地方移住に失敗はつきもの。でも過剰に反応する必要はない。もはや失敗も公開情報となっているので、失敗するポイントを押さえておけば、かなりの確率で防ぐことができる。以下の3つは失敗あるあるベスト3。
■人間関係で潰れる
隣近所のお付き合が存在しない都会人が、いきなり近すぎる距離で人間関係構築を求められると厳しい。転職移住なら職場で0から人間関係の構築が必要、これも辛い。人間関係が難しそうと思っている土地へはそもそも行かないこと。仕事は極力テレワークで今の仕事を継続したい。
■お金が思った以上に必要
先輩移住者から「お金を貯めておけ」「人数分持ってこい」とよく言われる。人数分とは、クルマのこと。また土地が気に入って住みたい空き家が見つかった場合も、リフォーム費用で500万円以上かかることも。余裕資金をもって移住することが重要。移住が失敗した場合の出戻り費用も想定しておいた方がいいかも知れない。
■住む家が少ない
都心のように物件が豊富ではないため、理想の家を見つけるのが難しい。空き家が見つかっても、高額なリフォーム代がかかったり、オーナーとの関係性が大変なことも。
それでも地方移住したい
一度失敗し、失敗話もたくさん聞いた。それでも地方移住したい。自分や家族の将来、日本の未来を考えたとき、地方移住が必須だ。理想のライフスタイルを確実に実現するには地方移住しかない。東京での物質的な満足度を求め続ける生活より、精神的な満足度を求めたい。幸せを考えた時、自分の中では自然や地域ということばに行き着いてゆく。
臆病者の地方移住ステップ
もう地方移住で失敗したくない。だから失敗した人からも話を聞くようにしています。えい、やあっ！ で地方移住するのが一番よくない。あらためての地方移住は、以下のステップを一つひとつクリアして移住を実現する。
●ステップ1〜情報を取りに行く
地方移住に関する情報は、成功も失敗談もネット上にも溢れている。全てを鵜呑みにすると危険だけど、ある程度情報を重ねれば真実も見えてくる。それらに加えて、積極的に移住関連のイベントやセミナーに参加してネット情報の信憑性を確認しつつ、生声を積極的に取りに行く。
●ステップ2〜収入を維持する
テレワーク移住や複業で収入を下げない移住を実践したい。地域企業に転職した場合、ほぼ収入は下がる。良くて3割減、聞いたところでは6割減の移住者もいる。家賃は下がるかも知れないが、クルマの維持費や光熱費を考えた場合、全体経費はそれほど変わらない。移住前に複数の収入源を確保するようにする。
●ステップ3〜頼れる人を見つける
頼れる人が、そこにいることが重要。その人が理由で移住してもいいかも知れない。何だかんだ移住先の条件をつけても、最終的には人だと思う。地域と共存して生活するということは、当たり前だけど地域の人との共存。しっかりと人がイメージできる地域へ移住したい。
行けるなら行ってしまえ！
もちろん全員が臆病者の移住ステップを踏む必要はない。家族がいたり、複雑な仕事環境なら、準備してステップを踏む必要があるけれど、そうでないなら行っちゃうのは全然あり。むしろ行っちゃおう。会社で若い人から出会いがないと相談される、地方へ行っちゃえと回答している。実際、私も地方で奥さんに出会っているので。
筆者の地方移住の進捗
会社がリモートワークを推進していることもあり、移住へのハードルはかなり下がった。とは言え、大学までは都内で学びたいという娘の要望があるため、完全移住は少し先になりそう。なので第一ステップとして週末移住あるいは週中移住を検討中。家族としては、私が単身移住することで、ひと部屋自由に使えることになるし、思春期まっさかりの娘にとってパパ不在は願ったり叶ったりらしい（笑）
今のところ、移住第一ステップとして都内アクセスが良いテレワーク移住を検討
・山梨県（都留市、大月市、甲州市） ・神奈川県小田原市
・茨城県（結城市、那珂市、土浦市）など
【著者】旅行会社にて地域交流事業に従事。1972年生まれ大阪市出身。関西大学経済学部経済学科卒業。エネルギーを軸とした地域財源作り、地域プロモーション、人材育成、地域ブランディングなど、様々な「地域☓ビジネスソリューション」を経験。全国の名旅館・ホテルを300施設以上を訪問し地域の課題解決に取り組んでいる。この先1〜2年で地方移住を検討中、地方移住ブログにて移住先の下見情報や補助金情報などを公開中⇒「
地方移住してテレワークで働けば、人生めちゃ楽しいやん！と思う。
」にて公開中。
はフォロワー数3000人。
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