20歳VS43歳! 中日・根尾 開幕スタメンへ最大の〝カベ〟は球界最年長の福留

先制タイムリーを放った根尾

中日・根尾昂内野手(20)が開幕スタメンにまた一歩近づいた。「9番・左翼」で先発出場した7日の楽天戦(バンテリン)でドラフト1位左腕・早川からレフト前へ先制タイムリー。与田監督も「追い込まれても何とか粘れるんじゃないかという雰囲気が出てきた。結果もしっかり残して主力に近づきつつある」と成長を認めている。

開幕「レフト」のスタメン争いはこれからが本番だが、根尾にとって最大の関門となりそうなのが球界最年長43歳の福留だ。キャンプから精力的な動きを見せ、6日の二軍・オリックス戦(ナゴヤ球場)でも2点タイムリーを放ち仕上がりは順調。チーム内から「選手層に厚みが出るし福留を獲得して本当によかった」という声があがるなど存在感がどんどん増しており、一軍昇格も間近と見られている。

沖縄キャンプで臨時コーチを務めた中日OBの立浪和義氏(51)は6日に出演した中日応援番組「ドラHOT+」(東海テレビ)の中で「今年は昨年よりもずいぶんよくなっていると思います。体の衰えというのはキャンプのときに全然感じなかったですし、しっかりとしたスイングをしている」と福留を絶賛。「代打だけとは本人は思っていないと思う。〝スキあらばオレが出る〟という気持ちは持っていると思う」とレギュラー争いに殴り込みをかけてくると見ている。

「(1打席の中で)甘い球が1球はあると思うのでそれをファウルにしないようにと思って打席に立っています」という根尾が、経験豊富なベテランの壁をぶち破ることができるか。20歳と43歳の開幕スタメン争いに注目だ。

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