フジファインズ製 家庭用オゾンガス発生機による 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活化効果を確認

公立大学法人奈良県立医科大学と共同研究を実施

2021年3月8日
株式会社フジファインズ

フジファインズ製 家庭用オゾンガス発生機で生成したオゾンガスによる 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活化効果を確認 公立大学法人奈良県立医科大学と共同研究を実施

株式会社フジファインズ(取締役社長:津村 賢治/以下弊社)は、公立大学法人奈良県立医科大学 (微生物感染症学講座 矢野寿一教授、中野竜一准教授) 及び一般社団法人MBTコンソーシアム(細井裕司理事長)ご協力のもと、共同研究(以下、本研究)により、フジファインズ製オゾンガス発生機「O3MAX Air (OY-FF90-A)」 (以下、本機器)で生成されたオゾンガスにおいて、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する不活化効果を確認しました。

本研究は、本機器の製品実機を使用し、精製水を電気分解することにより生成されたオゾンガス(以下、本オゾンガス)において、新型コロナウイルスを不活化する効果を確認したものです。

弊社は、2011年に基礎研究を開始し、除菌・消臭の分野において社会貢献すべく、第三者機関や大学・研究機関との共同研究などによる製品の効果の実証およびその開示に尽力しており、本研究もその一環として位置づけられるものです。
また、弊社は日本医療・環境オゾン学会及び、日本オゾン協会の法人会員であり、オゾン水および、オゾンガスを用いた製品開発を推進し、オゾン製品では6種類の使用使途に応じた製品をラインナップしております。
当製品は、8畳・16畳・32畳に対応しており、有人モード、無人モードの両方を備え、更に加湿も選択できます。
様々な場所、場面で、安全かつ効果的な製品提供を続け、弊社の事業目的である「衛生・健康・美にお役立ちする企業」を実現するべく、製品開発やサービスの提供に本研究の成果を活かして参ります。

オゾンガス発生機「O3MAX Air(OY-FF90-A)」
http://www.fuji-fines.co.jp/products/o3max.html

本研究における、オゾンによる新型コロナウイルスに対する不活化効果の評価試験
・試験品
家庭用オゾンガス発生機「O3MAX Air(OY-FF90-A)」 (本機器)で生成したオゾンガス
・試験ウイルス
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)

・試験内容
・試験ボックス中の平均湿度を45%と65%とし、オゾン濃度0.1 ppm 程度の環境下に、ウイルス塗抹のシャーレを2時間暴露させた。
・オゾン濃度0.1 ppm程度は、第三者機関にて当該機種の実際の使⽤条件下のオゾン濃度測
定値を参考に設定し、実機を⽤いボックス内で再現し、実験を⾏った。
・作⽤時間後にチオ硫酸ナトリウム⼊りSCDLP 培地を2ml 試験⽚に滴下させ、セルス
クレーパーを⽤いてウイルスを回収した。
・回収液を⽤いてVero E6 細胞に感染させ、ウイルス感染価をプラーク法にて測定した。

減少率は対数減少値より次の通り算出した。減少率 =(1−1/10 対数減少値)x100%

なお全試験は、奈良県立医科大学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏なった。

・結果
⽣成したオゾンガスを9.06 x 10^6 PFU/ml の新型コロナウイルスに2時間噴霧することにより、湿度45%では7.50 x 10^2 PFU/ml(減少率99.990%)、湿度65%では検出限界の<1.00 x 10^2 PFU/ml(減少率>99.998%)まで感染価が減少した。

減少率(%)は⼩数点第4 位以下切り捨て

試験結果について
前項の試験結果により、使⽤したオゾンガスは新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を速やかに不活化することが判明しました。本機器を使⽤することにより、物質の表⾯についた新型コロナウイルスによる接触感染防⽌に有効である可能性が示唆されました。
なお、試験設備などの制約上、浮遊するウイルス、⼈体への影響については検証を⾏っておりません。またオゾンの生成には本機器の製品実機を用いておりますが、効果確認は実験施設内で行ったものであり、本結果は実使用環境における効果を示すものではありません。

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