アストロズの有望株・ウィットリーにトミー・ジョン手術の可能性

日本時間3月8日、アストロズは有望株右腕のフォレスト・ウィットリーが右肘の内側側副靭帯を痛めていることを発表した。ウィットリーはトミー・ジョン手術を勧められているものの、セカンドオピニオンを求めているという。ただし、内側側副靭帯の故障はトミー・ジョン手術が必要となるケースがほとんどであり、「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで全体41位にランクインしている有望株は今季を棒に振ることになりそうだ。

現在23歳のウィットリーは先週、キャンプ地のフロリダ州ウエストパームビーチで実戦形式の打撃練習に登板していた際、右肘に違和感を覚えた。オープン戦には登板していない。2016年ドラフト全体17位指名の有望株はエース候補として大きな期待を背負いながらも故障に悩まされるシーズンが続いており、今回の故障によりメジャー昇格がさらに遅れることになる。

プロ2年目の2017年にマイナー3階級で合計23試合(うち18先発)に登板して92.1イニングを投げ、5勝4敗、防御率2.83、143奪三振という好成績を残したウィットリーだが、2018年は禁止薬物の使用により50試合の出場停止処分を受けたほか、腹斜筋の故障もあってマイナーで8試合しか投げられなかった。2019年はマイナー4階級で合計18試合(うち15先発)に登板し、3勝7敗、防御率7.99と大乱調。5月に肩の疲労で戦列を離れ、その後も本来の調子を取り戻すことができなかった。

ウィットリーがトミー・ジョン手術を受けることを選択すれば今季全休が確実となり、マイナーの試合が開催されなかった昨季に続いて2年連続で実戦登板なしということになる。アストロズは今季終了後にジャスティン・バーランダー、ザック・グレインキー、ランス・マカラーズJr.の3人がフリーエージェントとなるため、ウィットリーにとって先発ローテーション入りのチャンスだったが、メジャー昇格にはさらに時間を要することになりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.