ナショナルズ 「個人的な理由」で救援右腕・ジェフレスを解雇

日本時間3月8日、ナショナルズとマイナー契約を結んでいたジェレミー・ジェフレスが解雇された。マイク・リゾーGMは「個人的な理由」と説明したが、詳細は明らかにしなかった。マイナー契約とはいえ、昨季はトレバー・ホフマン賞(ナ・リーグ最優秀救援投手)のファイナリスト3名に選出されるなど、見事な活躍を見せたジェフレス。開幕ロースター入りが有力視されていたが、契約合意からわずか2週間でナショナルズを去ることになった。

現在33歳のジェフレスは昨季カブスで22試合に登板して4勝1敗8セーブ、防御率1.54の好成績をマーク。計算できる投手がほとんどいなかったカブスのブルペンにおいて救世主的存在となり、デビン・ウィリアムス(ブリュワーズ)、トレバー・ローゼンタール(昨季パドレス・現アスレチックス)とともにトレバー・ホフマン賞のファイナリストに選出された(ウィリアムスが受賞)。

カブスからフリーエージェントとなったあと、なかなか契約先が見つからなかったが、現地時間2月22日にナショナルズとマイナー契約で合意したことが報じられ、同26日に正式発表。メジャー昇格を果たした場合、年俸125万ドルが保証され、最大125万ドルの出来高が設けられるという契約になっていた。ブリュワーズ時代の2018年にオールスター・ゲーム初選出を果たすなど、実績も申し分なく、故障なくスプリング・トレーニングを過ごせば開幕ロースター入りは有力とみられていた。

ジェフレスは過去に2度(2007年と2009年)にマリファナの陽性反応で出場停止処分を受けており、永久追放にリーチがかかっている。また、レンジャーズ時代の2016年には飲酒運転で逮捕されたこともある。問題児という側面を持つ選手であることは確かだが、今回の解雇との因果関係は不明だ。今年1月には複数のチームがジェフレスに興味を持っていたことが報じられているが、詳細な理由が明らかにならないことには、他球団も手を出しにくいのではないだろうか。

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