【大相撲】初場所Vの大栄翔「いつまでもお祝いムードではダメ」

稽古で汗を流した大栄翔(中)

大相撲3月場所(14日初日、東京・両国国技館)を控えた8日、小結大栄翔(27=追手風)が埼玉・草加市の部屋で稽古を行った。

この日は関取衆と相撲を取り「自分は25番くらい」と汗を流した。初優勝を果たした初場所後は取材等で多忙な時間を過ごしたが、今は本場所に向けて集中できているようで「いつまでもお祝いみたいなムードではダメなので。しっかり切り替えて、番付発表も終わりましたし、次の場所が始まっているという思いでやっています」と語った。

3月場所は関取に昇進するかと思われたが、小結で迎えることになった。それでも本人は「気にしても仕方ないこと。どの番付にいても成績を残さないと意味がないので。まずは三役に戻ることが目標だったんで、まずはよかったですし、ここからまたいい成績を残していければ」と前向きに捉えている。

突き押しに磨きをかけるために重視しているのは「テッポウもそうですけど、第一は相撲を取ること」。部屋にはタイプの異なる関取が在籍しており「遠藤関(30)はまわし取るとか、前さばきとかトップレベルだと思っているので、そういう人たちとやることで自分も本当に突き押しを鍛えられます」と話す。

再び優勝争いが期待される大栄翔は「そう思ってもらえることは本当にありがたいことですし、自分もその気持ちでやろうと思います」と力を込めた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社