メッシ残留濃厚…スペインの移籍専門メディア「他のクラブは高額報酬払えない」

メッシはバルセロナ残留に傾いているという(ロイター)

去就が注目されるスペイン1部バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(33)が残留へと傾いている。

今夏で契約が切れるメッシを巡っては退団が既定路線でイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティーやフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)などが獲得候補に浮上しているが、一転して残留の目が濃くなっているようだ。

スペインの移籍情報専門メディア「トードフィチャージェス」は「バルセロナ残留に近づいているメッシ」と報じ、その理由をこう説明した。

「アルゼンチン人選手は(会長に就任した)ラポルタの立候補を支持していた。これはクラブでの継続性を確実にするためにプラスになるだろう。さらに個人的な事情としても、彼の家族がバルセロナから引っ越すことを望んでいない。またシティーとPSGは(交渉を)試みたが、他のチームはバルセロナが現在彼に支払っている報酬を現実的に彼に支払うことができないので、今のところ契約更新が最も実現性が高い」。

メッシが昨夏に退団を希望した理由はバルトメウ前会長との確執が主な原因だったが、新会長となったラポルタ氏はメッシがトップチームでデビューした時に会長を務めており信頼関係を築いてきた人物。他クラブがメッシの高額な報酬に腰を引く中でラポルタ氏は早々にメッシ残留へ全力を注ぐことを表明しており、家族の要望も踏まえて退団する理由が現時点でなくなったというわけだ。

新たにスポーツディレクターに就任するジョルディ・クライフ氏がさっそく残留交渉に乗り出す模様で「来週メッシの家族、彼の父や兄弟とのミーティングを開始し、バルサとの次の契約がどうなるか発表することが期待されている。予想される3年契約の場合は、彼が37歳のシーズンで終了する」。新会長の誕生が、メッシの去就問題を大きく左右することは間違いなさそうだ。

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