劇場公開中の、異なる階層に生きる2人の女性を描いた映画「あのこは貴族」から、世界で活躍するヴァイオリニスト役で初めてヴァイオリンにチャレンジした石橋静河のメイキング映像が公開となった。
公開された映像では、3人の演奏家と一緒に石橋が実際に音を出してヴァイオリンを演奏する様子が見られる。石橋は、「最後の演奏シーンは自分の撮影アップの日でそれまでに練習ができたことと、カルテットでの演奏でしたので私の他に3名のプロの方たちがいらっしゃってみんなで演奏する感じだったので楽しかったです」と、楽しんで演奏できたことを語っている。
ヴァイオリンの持ち方などプロの演奏家らしく見えるようにするために数回のレッスンの予定だったが、石橋の熱意によって15回以上のレッスンが行われたという。それまでヴァイオリンに触ったこともなかった石橋は、猛練習の末にラストシーンのカルテット演奏では実際に音が出せるようになっていた。石橋は、「撮影に入る1カ月前から練習を始めて、それからは毎日していました。ヴァイオリンはすごく難しい楽器だと思うのですが、海外でプロとして活躍している役だったので、ある程度そう思わせる説得力がないとダメかなと思い、まずはプロの演奏家に見えることを大事にして一生懸命やりました」と振り返っている。
「あのこは貴族」は、異なる階層に生きる2人の女性が人生を切り開く姿を描いた、山内マリコの原作を映画化した作品。榛原華子を門脇麦、時岡美紀を水原希子が演じている。また、良家の生まれの弁護士・青木幸一郎を高良健吾が演じているほか、石橋静河、山下リオらが出演している。監督は、初のオリジナル長編作品「グッド・ストライプス」で新藤兼人賞金賞を受賞した、岨手由貴子が務めている。
あのこは貴族
公開中
配給：東京テアトル/バンダイナムコアーツ
©山内マリコ／集英社・『あのこは貴族』製作委員会
