ブリュワーズが名手・ブラッドリーJr.との2年契約を正式発表

日本時間3月9日、ブリュワーズは好守の中堅手として知られるジャッキー・ブラッドリーJr.と2年契約を結んだことを正式に発表した。今季終了後にオプトアウト(契約破棄)できる権利も盛り込まれている。ブリュワーズがゴールドグラブ賞経験者を獲得するのは二塁手のコルテン・ウォンに続いて今オフ2人目。ブリュワーズにはすでにレギュラークラスの外野手が3人おり、ブラッドリーJr.を加えた4人をどのように起用していくか注目される。

2年契約の総額は2400万ドルであることが報じられており、その内訳は今季が1300万ドル、来季が1100万ドル。ブラッドリーJr.は市場に出たほうがより好条件の契約を得られると判断した場合やブリュワーズでは満足のいく出場機会を得られないと判断した場合、今季終了後にオプトアウトの権利を行使してフリーエージェントになることができる。

現在30歳のブラッドリーJr.は昨季まで8シーズンにわたってレッドソックス一筋で活躍。打率.267、26本塁打、87打点、OPS.835をマークした2016年にオールスター・ゲームに選出され、2018年はリーグ優勝決定シリーズでMVPを受賞してチームの世界一に貢献したほか、自身初のゴールドグラブ賞も受賞した。昨季は55試合に出場して打率.283、7本塁打、22打点、OPS.814を記録。打率と出塁率はキャリアハイを更新した。

ブリュワーズにはすでにクリスチャン・イェリッチ、ロレンゾ・ケイン、アビサイル・ガルシアとレギュラークラスの外野手が3人おり、ブラッドリーJr.の起用法は流動的。クレイグ・カウンセル監督は「ケインが我々の中堅手だ」とコメントしているため、ブラッドリーJr.は右翼がメインの守備位置になる可能性が高い。ただし、これはガルシアが控えに回ることを意味するわけではなく、カウンセルは「我々のチームには4人目の外野手はいない」と話している。よって、ケイン、ガルシア、ブラッドリーJr.の3人を中堅と右翼の2ポジションで上手く使い分けていくことになりそうだ。

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