阪神開幕投手・藤浪が気合 矢野監督の熱い期待「強いタイガースつくって」に結果で応える!

初の開幕投手に抜てきされた藤浪

初の開幕投手に抜てきされた阪神・藤浪晋太郎投手(26)が9日のオープン戦・広島戦(甲子園)の試合前練習後に代表取材に応じた。

プロ9年目で初の大役は、7日の残留練習中に矢野監督からの連絡があり、任命されたという。

近年は不振に悩み、ここ2年でわずか1勝と、自らは先発ローテーションに〝挑戦〟する立場を自覚していただけに「驚きしかなかった。開幕は自分の中で全くと言っていいほど頭になかったので」と通達後はしばらく落ち着かない時間を過ごしたという。

とはいえ、矢野監督から「大山がキャプテンをやったり、近本が選手会長をやったり、お前たちの世代で強いタイガースをつくってほしい」と、並々ならぬ期待も受けたことを明かし「結果で示したいですし、せっかく選んでいただいたので頑張りたい」と気持ちも新た。

今季は2月のキャンプ中から好調を維持。当初の開幕候補だったエース・西勇がキャンプ後半に喘息などのコンディション不良で調整が遅れ気味になったことも「藤浪抜てき」の要因となったが、オープン戦初戦となった5日のソフトバンク戦でも4回無失点と好投を披露し首脳陣の評価を確実に上げたのもまた事実だ。

大役を任された右腕は「ここまではいい感じで来ている。まだオープン戦もありますし、自分のやれることをしっかりやっていきたい」と3・26の開幕戦へ向け、より万全の形で迎えることに注力していくつもりだ。

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