処方薬を即時配送、セイノーHD ラストワンマイル配送で

セイノーホールディングス(田口義隆社長)は、傘下のラストワンマイル関連グループ会社を通じて、処方薬の即時配送サービスを始めた。
セイノーグループはラストワンマイル関連のハーティスト(配送担当スタッフの呼称)を通じて、全国で食料品の即時配送サービスを行っている。
2019年から始めた「スパイダーデリバリー」は、ラストワンマイルのОPP(オープン・パブリック・プラットフォーム)を展開、狭域圏で複数のオーダーを一括受注し、即時で届ける。地域内の依頼を集約し、最も効率の良いハーティストへの業務指示と配送ルートの選択で配送効率向上と届け費用を削減する。
今回の医薬品配送は、昨年6月から札幌市、小樽市一部エリアでミライシアホールディング(神山武士代表取締役)と実証実験を始めた処方薬の即時配送サービスが患者・薬局双方から高い評価が得られ、「ARUU」(アルー)として提供を開始したもの。
薬剤師による服薬指導後最短2時間で処方薬を届ける。患者側は薬局での待ち時間解消、接触リスクの低減、移動コストや労力を解消。薬局側も、自社スタッフの配送による労力・コストの削減、患者へのアプローチ方法の拡張、ハーティストを通じたきめ細かな見守りができるようになり、これまで以上に地域の「かかりつけ薬局」として貢献できる。
1月からは兵庫県神戸市(I&H)、東京都23区(ミナカラ)など提供を始めており、各種調剤薬局・ドラッグストアとの連携を深め早期に全国展開を目指す。

提供元:日本流通新聞×foredge

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