山口市菜香亭で2講演会 「大内氏の氏寺興隆寺・北辰妙見社の歴史」「大内文化の遺産雪舟編」

▲興隆寺

 山口市菜香亭(山口市天花1、TEL083-934-3312)で3月、二つの講演会が開催される。

 一つ目は「大内氏の氏寺興隆寺・北辰妙見社の歴史」で、3月13日(土)午後6時から8時まで。

 興隆寺(山口市大内氷上5)は中世、大内氏の氏寺として大いに栄えた。その境内には氏神・妙見社があり、周辺には多くの僧坊が立ち並んでいた。だが、大内氏滅亡後は衰退し、今は江戸時代建造の興隆寺中興堂(釈迦堂)と妙見社、そして釣り鐘だけが残る。また、国指定有形文化財の釣り鐘は、1532(享禄5)年に大内義隆が寄進したもので、自由につくことができる。

 同寺の市原修俊住職が講師を務める講演会では、興隆寺の歴史と、同寺で開催されていた祭り「二月会」や仏教行事の「修二会」について話される。定員は60人。

 二つ目は「大内文化の遺産雪舟編」で、3月20日(土・祝)午後6時から7時45分までの開催。まず、昨年が生誕600年の記念年だった画聖・雪舟をテーマに制作された映像記録が上演。続いて、山口県立美術館の荏開津通彦学芸員が「雪舟と大内文化」について講演する。定員は50人。

 どちらも聴講料は200円で、要電話予約。聴講者には、マスクの着用が呼びかけられている。

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