岡本健一 国民の模範求められる文部科学大臣賞に「正直ごめんなさい」

令和2年度の第71回芸術選奨贈呈式が9日、都内で開催され、俳優の岡本健一(51)が、演劇「リチャード二世」の成果で文部科学大臣賞を受賞した。

同賞は、芸術各分野において優れた成績を収めた者に贈られる。受賞者は、芸術活動を通じて社会に貢献し、国民の模範となり得る者とされる。

岡本は、萩生田光一文部科学大臣から賞状を受け取り、文部科学大臣賞受賞者の中から代表であいさつ。

岡本は「国民の模範というところについては、正直ごめんなさい(笑い)。役、作品の中で生きている気がして、それ以外は模範にはできない。とにかく作品のところで生き続けたいなと思う」と笑わせた。

また、力を入れて活動している演劇については「ぜひ大臣にも見に来てもらいたい。できることならお疲れになっている総理も、機会があれば、1日のうちの2、3時間、芸術に時間を費やすということでおすすめいただいたら」と語った。

演劇「リチャード二世」は、コロナ禍だった昨年10月に上演。「上演できるのは、皆で感染対策をきっちりして、日常を大切に生きていくことで、克服できるんだなと」と振り返った。

さらに「できれば会場には1人で公共交通機関を使って、ちゃんと自分でチケットを取って来てくれたら、国民の人たちがどれだけの思いで生活して、感動しているか、我々がどんな思いで生きているかっていうのを一緒に共有できたら」と述べた。

そして最後には「ジャニーさん、家族、ご先祖さま、スタッフ、日本という国に感謝したいと思います」と述べた。

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