【柔道】丸山城志郎 五輪出場の “宿敵” 阿部一二三にエール「一本を取りにいく姿勢を見たい」

公開練習後、インタビューに答える丸山城志郎(代表撮影)

死闘を繰り広げた最大のライバルだからこそ言える言葉だ。柔道男子66キロ級の世界王者・丸山城志郎(27=ミキハウス)が、昨年12月13日に日本柔道史上初のワンマッチによる東京五輪代表決定戦で戦った、阿部一二三(23=パーク24)に「日本代表としてふさわしい柔道を五輪の舞台で体現してほしい」とエールを送った。

9日に拠点の母校・天理大での練習を公開。改めて決定戦で勝負を分けたポイントについては、阿部の左手指の負傷、鼻血による2度の中断が大きかったと語った。

「あそこで『今からだったのに』という部分があった。細かい気持ちのブレが(敗戦に)つながったのかなと思う」

試合後には悔し涙に駆られながらも素直に負けを認め、阿部を称える言葉を送った。この日も五輪の舞台に立つライバルに対し「日本らしい、つり手と引き手をしっかり持って一本を取りにいく姿勢を見たいと思っています」と期待を寄せた。

2024年パリ五輪の代表争いで、両者の〝名勝負数え歌〟は再び奏でられるか。

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