契約終了の極楽・加藤浩次 最後の砦「スッキリ」の行く末

吉本と契約解消の加藤浩次

お笑いコンビ「極楽とんぼ」加藤浩次(51)と吉本興業のエージェント契約が3月末で終了となることが分かった。吉本が公式ホームページで発表した。

吉本は「加藤浩次の新しい環境での活躍を応援してまいる所存です」とした上で「ファンの皆様、関係各位におかれましては、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます」と記している。

加藤は2019年6月に発覚した闇営業騒動を巡って、吉本興業の経営陣を糾弾。その後、専属マネジメント契約からエージェント契約に締結し直して活動していた。

このほどレギュラー番組の「スーパーサッカー」(TBS系)、「この差って何ですか?」(TBS系)の終了が発表されるなど〝雲行き〟が怪しくなっていただけに、ネット上では「契約終了と聞いて合点がいった」「やっぱり粛清ではないのか」など、様ざまな声が飛んでいる。

気になるのは〝最後の砦〟とも言うべき、日本テレビ系情報番組「スッキリ」の今後だ。同番組は2006年4月に放送開始し、長年日テレ〝朝の顔〟として定着してきた。テレビ関係者の話。

「日テレは吉本興業と出演契約を結んでいたはずで、加藤さんが事務所を離れることになれば、そこの見直しが迫られる。メーンMCの加藤さんに代えて新たな司会者を…ということはできない。加藤さんを切るなら、番組ごとリニューアルしなければならない」

ただ、番組関係者に取材すると「3月で『スッキリ』が終わるという話は現時点で聞いていない。」という。

19年7月に公正取引委員会が元SMAPメンバー3人の番組出演に〝圧力〟をかけた疑いでジャニーズ事務所を「注意」した。これも少なからず影響しており「事務所を辞めたからと言って、正当な理由なく番組から外しづらくなった。局側もネットの炎上を恐れて、下手なことはできなくなった」(前出テレビ関係者)という。

当面はスッキリ継続となりそうだが「ゆくゆくは終わらせたい」という業界力学が働いていることもまた事実だ。火種はくすぶり続けている。

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