ナイツ塙 R―1の持ち時間3分を疑問視「最悪な時間だと思う」「結局フリップ芸になる」

苦言を呈したナイツ塙

お笑いコンビ「ナイツ」塙宣之(42)が8日、自身のユーチューブチャンネル「ナイツ塙の自由時間」で「ナイツ塙の上石神井ラジオ~R1グランプリスペシャル~」と題した動画を公開。7日フジテレビ系で放送された「R―1グランプリ2021」について自身の見解を語った。

塙は大会を振り返りながら「3分なんて、もう本当に俺たちからしたらフリの部分にもなってない。ツカミが3分だから。1人の人間の作品のストーリーを見せるには、3分なんて絶対無理なんだよ」とネタの持ち時間が3分となっている大会ルールに言及した。

苦言は止まらず「レッドカーペットなんてのは1分15秒だったけど、あれは名刺を見せるだけなのよ。ダイジェストにしちゃ長いし、本当のネタをやるには難しいし、俺最悪な時間だと思うんだよ3分って。もう1展開作れるはずのネタも、できなくなっちゃうと思う。せめて4分とか5分とかないと」と提言。

続けて「シビアな話になっちゃうけどさ」と前置きしつつ「3分の大会で優勝して、例えば営業に行って15分30分でネタやってって言われたらできないじゃん。3分の体になっちゃうのは、いいんだか悪いんだかわからないよね」と同大会が芸人に及ぼす悪影響を懸念した。

塙はこの持ち時間の短さから「フリップっていうのは、始めからそこに書いてあることで時間が大幅に減らせる」とフリップ芸をする参加者が多く見られることについても考察。「フリップが面白ければ、要するに誰でもいいじゃんってなっちゃって。表現のプラスで使っていればいいんだけど、なんかフリップだけ使ってて、人間の面白さが追いついてないことがあると思う」と非難した。

ピン芸人日本一を決めるR―1グランプリ。今回大会はゆりやんレトリィバァ(30)が涙の優勝も視聴率は関東地区で6・6%、関西地区で10・6%(ともにビデオリサーチ調べ)の過去最低に落ち込んだ。

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