ソフトバンク・工藤監督 上昇気流の〝熱男〟松田に注文「いきなり全開にしなくていいんで」

巨人戦で2安打と活躍したソフトバンク・松田

ソフトバンク・松田宣浩内野手(37)の打棒が上向いてきた。9日の巨人とのオープン戦(ペイペイ)で2安打。宮崎キャンプの対外試合からなかなか結果が出なかったが、帰福後にバットを担ぐ位置を変えたことが奏功して、ようやく結果が出始めた。

この日の試合後、工藤公康監督(57)は自らこう切り出した。「マッチは今日の打撃の感じがよかったらしいんですね。小久保ヘッドがそうやって教えてくれたんですよ」。松田がこの日、2本目の中前打を放った直後にベンチで向かい合って言葉を交わした鷹のトップ2。「開幕サード」が確実なベテランの気分が上向く活躍を待望していただけに安堵が広がった。

工藤監督はさらに「乗っていってほしんですが、いきなり全開にしなくていいんで。最後の週末くらいにトップにいかなくていいんで、4速くらいに。最後にグーンと上がるように。ワガママですけど」と独特の表現でベテランに注文をつけた。最高の準備で、チームも熱男も「開幕ダッシュ」を狙う。

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