製造業の投資促進へ補助金 長崎県、4月末まで募集

 長崎県は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた製造業を支援する「県成長産業ネクストステージ投資促進補助金」の応募受け付けを開始した。昨年は予算を超える申し込みがあり、第2弾は国の新設補助金を補完する形にした。募集は4月末まで。
 サプライチェーンの見直しや新規需要獲得を目指す県内企業を支えるため6億円を予算化。対象は▽半導体関連▽ロボット(産業用機械)関連▽造船・プラント関連▽航空機関連▽医療関連の5分野で、今後これらに参入する企業も含む。投資規模が違う2タイプを設定した。
 「事業再構築促進タイプ」は補助額30万~100万円で補助率は3分の2以内。研究開発や設備投資、生産効率化、販路開拓の経費に使える。事業完了時まで雇用を維持する条件がつく。
 工場取得など大きな設備投資に充てる「県内調達拡大タイプ」は補助額6千万~1億円で補助率は中小企業3分の2以内、大企業2分の1以内。条件として雇用維持のほか、県内他企業への発注が求められる。
 国は新分野展開や業態転換を支援する「事業再構築補助金」(中小企業の通常枠100万~6千万円、補助率3分の2)を新設する。この枠外を県がフォローする。県が昨年募集した際は113件の申し込みがあり、77件を採択。計18億2千万円を支給する。

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