カージナルス・マイコラス 右肩痛で調整進まず開幕絶望に

右前腕の手術で全休した昨季からの復活を目指していたマイルズ・マイコラス(カージナルス)が開幕に間に合わないことが確実となった。右肩痛に悩まされているマイコラスは開幕に向けた調整が遅れており、日本時間3月11日に予定されていたブルペン投球も回避が決定。マイク・シルト監督は「これは間違いなくシーズンの開幕に影響が出る。我々が想定していたよりも少し復帰時期が遅れるだけならいいんだけどね」と語っている。

現在32歳のマイコラスは昨年7月に右前腕の屈筋腱を修復する手術を受け、60試合制で行われた昨季を全休。スプリング・トレーニングには万全の状態で合流し、日本時間2月26日には実戦形式の打撃練習に登板していたが、右肩に痛みが出るようになり、それ以降は打者と対戦していない。

当初は先週末に投球を再開できる予定だったが、大事を取って日本時間3月11日に延期。しかし、延期されたブルペン投球も回避が決定し、マウンドからの投球を再開する見込みは立っていない。ただし、シルトによると、マイコラスは先週の段階でキャッチボールを行うことはできていたようだ。

マイコラスは2015年から3年間、日本プロ野球の読売ジャイアンツでプレーし、2017年12月に2年1550万ドルでカージナルスと契約。メジャー復帰1年目の2018年は18勝4敗、防御率2.83という素晴らしい活躍を見せ、最多勝のタイトルを獲得した。翌2019年は開幕直前に4年6800万ドルで契約を延長。しかし、この年は9勝14敗、防御率4.16と成績を落とし、4年契約がスタートした昨季は1試合も投げられなかった。

カージナルスは「数値的な目標を挙げるなら200イニング投げたい」と語っていたマイコラスの出遅れが確実となったことにより、先発ローテーションの再編を迫られることになる。先発5番手の座を争っているカルロス・マルティネス、ダニエル・ポンセデレオン、ジョン・ガントらにとって開幕ローテーション入りの大きなチャンスとなりそうだ。

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