マエケンがOP戦で完璧投球 メジャー6年目に死角なし

前田健太(ロイター=USA TODAY)

ツインズの前田健太投手(32)は9日(日本時間10日)にフロリダ州フォートマイヤーズで行われたオリオールズ戦でオープン戦2度目の先発登板して3回を1安打無失点、4三振無四球だった。速球のMAXは92・6マイル(約149キロ)で打者11人に41球投げ、ストライク31球と制球力抜群だった。試合は7回制でチームは1―0で勝った。

登板後、オンライン会見した前田は「全球種、ある程度、自分のいい感覚で投げることができた。これを継続しつつ、もう少し打者を抑えるという感覚を取り戻していきながら、三振を取りにいくときにしっかり決め切れるようなボールというのを精度としてもう少し上げていきたい」と振り返った。

初回は12球で簡単に三者凡退。続く2回は先頭セベリーノをツーシームで右飛に片付けるも、5番ヘイズに1ボールからチェンジアップを中前に運ばれた。6番バレイカはすべてスライダーを3球振らせて三振を奪った。

7番サンチェスは初球のチェンジアップでボテボテのゴロを投前に打たせたが、バックハンドで出したグラブではじいて失策となった。これには実況アナウンサーが「(昨年)ゴールドグラブ賞のファイナリストが…」と驚いたほど。前田は「(新しい)グラブのせいにしておきます」と苦笑いだ。8番ネビンにフルカウントまで粘られるも、最後はスライダーで遊ゴロに打ち取り、得点を許さなかった。

3回は先頭打者をスライダーで空振り三振、1番ムリンスは二ゴロ、2番マンシーニをチェンジアップで三球三振に仕留め、予定の3回を無失点で終えた。

ほぼ完璧な内容に見えたが、右腕は「今日はちょっと決まらないスライダーがたくさんあった。ストライクゾーンには投げられるんだけど、三振を取れるような感覚をちょっとずつ取り戻していかないといけない」と修正点を挙げた。メジャー6年目に死角はない。

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