【K―1】不可思が王者狩りもくろむ「勝って楽しい1年の始まりにしたい」

不可思(C)K-1

立ち技格闘技「K―1」の年間最大イベント「K’FESTA.4 Day.1」(21日、東京ガーデンシアター)に出場する不可思(ふかし=29)は王者狩りをもくろんでいる。

スーパーライト級王者・山崎秀晃(34)とのスーーパーファイトに向けて、練習を公開。ミット打ちで鋭いパンチを打ち込み「コンディションはいい感じ。メンタル的にもいい感じに持ってこれている」と手応えを語った。

昨年3月の「K’FESTA.3」のスーパーライト級タイトルマッチで安保瑠輝也に敗れて以降、K―1ルールへの適応に取り組んだ。だが続く9月の大阪大会でも平山迅に敗れるなどルール適応を過度に意識するあまり迷走状態に陥った。

そこで「自分の良さというか、もともと持っているものをいかに出すかっていうことが一番大事」と長所を発揮する重要性に気づき、そんな中で迎えた昨年12月両国大会では鈴木勇人との打ち合いを制してKO勝利。「K―1に適応する練習をしながら、自分の一番いいところをなくさないようにっていうのを意識してやっている」と山崎戦に向けファイトスタイルの進化に取り組んでいる。

相手の得意技・掛け蹴り対策も万全。それができる相手とスパーリングを重ねており「(山崎は)倒すか倒されるかの熱い試合をする選手というイメージは変わらない。すごい楽しみ」と決戦を心待ちにする。ベルトがかからない一戦とはいえ「形としてベルトを取りたいが、それは先のこと。とりあえず目の前の試合に勝つ。勝って楽しい1年の始まりにしたい」と今後の王座取りにつなげてみせる。

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