MLB公式サイトが今季の首位打者候補10人をピックアップ

日本時間3月10日、メジャーリーグ公式サイトでは今季の首位打者を予想する特集記事を公開した。本塁打王や奪三振王と同様に、5人のライターが各リーグから1人ずつ、合計10人の選手をピックアップ。昨季の首位打者であるDJ・レメイヒュー(ヤンキース)とフアン・ソト(ナショナルズ)のほか、2019年首位打者のティム・アンダーソン(ホワイトソックス)、昨季MVPのフレディ・フリーマン(ブレーブス)など、好打者がズラリと名を連ねた。

レメイヒューは過去5年間で合計2500打席以上の打者のなかで最高となる打率.320を記録(2位はホゼ・アルトゥーベの.318)。ロッキーズからヤンキースへ移籍したことで「打者天国」と呼ばれるクアーズ・フィールドから離れたものの、ヤンキース移籍後の2年間で打率.336のハイアベレージをマーク。過去2年間で1000打席以上の打者のなかでトップである。今季も首位打者の有力候補と言えるだろう。

ア・リーグからはレメイヒュー以外に、アンソニー・レンドン(エンゼルス)、ルイス・アライズ(ツインズ)、アレックス・ブレグマン(アストロズ)、アンダーソンの4人が登場。メジャーデビューした2019年に92試合で打率.334、昨季も32試合で打率.321をマークしたアライズは、ネームバリューこそ低いものの、注目の存在だ(過去2年間、いずれも100打席以上で打率.320以上の打者は4人だけ)。

ソトは昨季リーグ史上最年少で首位打者に輝き、成績予想システム「ZiPS」は比較対象の選手に「最後の4割打者」として知られるテッド・ウィリアムスの名前を挙げている。ウィリアムスは2度の三冠王を含む6度の首位打者に輝いたが、現在22歳のソトが伝説の名打者のようなキャリアを歩んでも決して不思議ではない。162試合制に戻る今季、どんな成績を残すか注目したい。

ナ・リーグからはソト以外に、コリー・シーガー(ドジャース)、フリーマン、ムーキー・ベッツ(ドジャース)、ジェフ・マクニール(メッツ)の4人が登場。マクニールはデビューから3年連続で打率3割をマークし、3年間の打率.319は900打数以上の打者のなかでリーグトップ。ア・リーグのアライズと同様、それほどネームバリューは高くないものの、注目に値する好打者である。

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