大石剛社長が不倫報道で辞任 静岡新聞はどう伝えた? 地元では「院政」指摘も

激震の静岡放送

静岡新聞社と静岡放送は大石剛社長(51)が辞任したと発表した。同氏は5日発売の「フライデー」で、同局所属の原田亜弥子アナウンサー(40)とのダブル不倫疑惑が報じられた。

大石社長は「不適切な関係は一切なかった」と主張したが、その後辞任する意向を示していた。

両社は9日に臨時の取締役会を開き、9日付で大石社長の辞任を発表。静岡新聞社は大須賀紳晃常務取締役が、静岡放送は榛葉英二代表取締役常務が社長に昇格した。

静岡新聞ではどう伝えたのか?

10日発行の同紙では大須賀、榛葉新社長の顔写真を並べ「大石社長 退任」と報道。扱いはそこまで大きくないが「おわび」と題し、以下の記事を掲載した。

「このたびの写真週刊誌報道に関し、読者、視聴者、聴取者、関係者の皆様にご心配とご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ありませんでした。改めておわびします。寄せられたご批判を厳粛に受け止め、新体制の下、社員一丸となって信頼回復に取り組んでまいります」

同社には一連の不倫報道で100数十件に上る批判が寄せられたという。

だが、これで一件落着とはいかない。大石氏は社長は辞任したものの「代表取締役」の肩書は堅持。静岡新聞社では代表取締役顧問、静岡放送では非常勤取締役に退く。静岡出身のマスコミ関係者は「創業一族の大石氏の権力は絶大。社長は辞任したが、取締役である以上、社内で影響力は相当ある。地元静岡では『どうせ院政でしょ』と冷めた見方が圧倒的です」と話す。

すんなり信頼回復とはいかないようだ。

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